思考を交わりを見せる。
その頃、レイズはジュラの迷宮をさらに奥へと進み続けていた。
どれほど歩いただろうか。先ほどまで薄暗い程度だった森は、時間の経過とともに少しずつその色を失い、気づけば巨大な木々の隙間から僅かに差し込んでいた陽光さえ完全に消えている。
夜だった。
ただし、それは王都やアルバードで迎える夜とはまるで違う。空を見上げたところで星は見えず、月の光すら差し込んでこない。何百年、あるいは何千年もの時を生きているのではないかと思える巨大な木々が幾重にも枝葉を重ね、そのすべてが空を覆い隠しているため、ほんの僅かな光さえ地上まで届いてこないのだ。
完全な暗闇。
レイズは足を止め、周囲を見渡した。
「…………」
エクリプスアイを使えば見えないわけではない。魔力の流れも、空間の歪みも、迷宮によって偽装された道も把握することはできる。
しかし、それとこれとは別だった。
「……普通に怖いな」
思わず本音が漏れる。
見えているから怖くない、などという単純な話ではない。ここはジュラなのだ。普通の森ですら、夜になれば人間にとって危険な場所になる。視界が奪われ、方向感覚が狂い、どこから獣が襲ってくるのかも分からない。
ましてやジュラに生息しているのは、猛獣などという言葉で片づけられる存在ではない。
人間を容易く殺せる魔物。
王国の騎士が複数人で対処しなければならない魔物。
中には、一体出現しただけで周辺地域へ甚大な被害を及ぼしかねない災害級まで存在する。
そのような場所で、たった一人。
しかも夜。
「……これ、普通の人なら気が狂うだろ」
レイズは苦笑しながら荷物へ手を伸ばした。
いくら自分がこの場所をゲームで知っているとはいえ、夜のジュラを暗闇のまま歩き続ける趣味などない。
取り出したのは、一つのメモリアルストーンだった。
光を記憶させた石。
魔力を流す。
瞬間、柔らかな光が生まれた。
「……よし」
僅かな光であっても、それだけで不思議なほど安心する。
真っ暗だった森の一角が照らし出され、湿った地面や木々の幹が姿を現した。
レイズはその光を頼りに、改めて周囲を見渡す。
「だいぶ進んだと思うんだけどな……」
目的としているものは、まだ見えてこない。
メーレ。
そして、世界樹の種。
ゲームの知識があるとはいえ、現在のジュラがゲームと完全に同じ状態である保証などない。何よりメーレ自身がこちらを警戒し、迷宮へ干渉している以上、単純に目的地へ向かえばいいという話でもなかった。
「今日は……ここまでにするか」
焦っても仕方がない。
数日でアルバードへ戻るとは約束しているが、だからといって無理をして夜通し歩き続け、何か問題を起こしては本末転倒だ。
念には念を。
そう自分へ言い聞かせながら、レイズはもう一つのメモリアルストーンを取り出した。
今度は水。
魔力を流すと、石から水が溢れ出す。
それを自分の周囲へ円を描くように撒いていく。
「このくらいでいいか」
十分な量の水が地面へ広がったところで、レイズが片手を向けた。
次の瞬間。
冷気が走る。
レイズの持つ氷属性。
撒かれていた水が瞬く間に凍りつき、地面から氷の壁がせり上がっていく。それらは互いに繋がり、湾曲し、やがてレイズ一人が十分に横になれるほどの大きさを持った半球状の構造物へと姿を変えた。
氷のドーム。
即席の野営場所として作ったものだったが、その完成度は即席と呼ぶにはあまりにも高い。厚みを持たせた氷は簡単な攻撃程度では砕けず、入口以外から何かが侵入することも難しい。
「……まあ、これなら大丈夫だろ」
レイズは中へ入り、今度は火を記憶させたメモリアルストーンを取り出した。
簡単な燃料を用意し、火をつける。
パチッ。
小さな音とともに炎が生まれた。
氷で作られた壁が暖かな光を反射し、青白い空間の中へ橙色の揺らめきが広がっていく。
「ふぅぅ…………」
ようやくレイズは腰を下ろした。
外は完全な暗闇。
世界から切り離されたようなジュラの迷宮。
その中心にだけ、不自然なほど明るい氷の小屋が生まれている。
「……まあ、仕方ないよな」
レイズは炎を眺めながら呟いた。
本当ならば、あまり手の内を見せたくはなかった。
この迷宮そのものがメーレによって管理されている可能性が高い以上、ここで行うことは、ほぼすべてメーレへ見られていると考えたほうがいい。
光のメモリアルストーン。
水のメモリアルストーン。
火のメモリアルストーン。
そして自身の氷属性。
それらを組み合わせ、僅かな時間で安全な野営場所を作り上げた。
メモリアルストーンという存在を、メーレが知っているとは思えない。
もし見ているのなら。
どう思うだろうか。
興味を持ってくれるのなら、それでいい。
むしろ望むところ。
だが――未知の技術を見せたことで、さらに警戒を強められてしまった場合は厄介だった。
「頼むから……そろそろ出てきてくれよな」
レイズは炎を眺めながら、疲れたように呟いた。
そして。
何気なく、その名を口にした。
「…………メーレ」
その瞬間。
ジュラのさらに奥深く。
巨大な存在の瞳が、僅かに見開かれた。
「…………」
メーレは動かなかった。
ただ、遠く離れた迷宮の中で一人の少年が作り出した氷の小屋へ意識を向けている。
光を生み出す奇妙な石。
水を生み出す奇妙な石。
火を生み出す奇妙な石。
それだけでも十分に理解できない。
少年は自分が知らない何かをいくつも持っている。
だが。
今、そのすべてがどうでもよくなるほどの言葉が聞こえた。
「…………なぜだ」
メーレの声が低く響く。
「なぜ……」
僅かな沈黙。
そして、その瞳が明確な驚きを宿した。
「なぜ、この人間は……我の名を知っておる……?」
あり得ない。
少なくともメーレにとっては、そうとしか思えなかった。
ジュラという場所について、人間たちが何らかの伝承を残していることは知っている。神獣と呼ばれる存在について研究している者がいることも、長い年月の中で何度かジュラへ踏み込もうとした者がいることも知っている。
だが。
メーレ。
その名まで知る人間など、いるはずがない。
「…………」
今までとは違う感情が、メーレの中へ生まれていた。
最初は警戒だった。
ジュラの理を騙し、森の感知をすり抜けてきた人間。
次は困惑だった。
こちらが差し向けたコカトリスを倒し、それを料理して食べた。
そして苛立ち。
迷宮へ誘い込んだにもかかわらず、一度も迷うことなく正解だけを選び続け、そのうえ「ここは聖域なのか」などと、わざとらしく独り言を口にしていた。
理解できない。
何を考えているのか分からない。
だからこそ警戒していた。
しかし今。
その感情に、別のものが混ざった。
興味。
「……面白いなこの男……」
メーレの口元が僅かに動いた。
そのときだった。
傍らにいた白い巨大な毛玉が、ゆっくりと目を開ける。
「…………」
ディアだった。
ぱちくり。
ぱちくり。
まだ眠いらしい。
何度か瞬きをしたあと、前脚に抱えていた骨肉の存在を思い出したのか、慌てたように口元へ運ぶ。
ムシャ。
ムシャムシャ。
「…………」
メーレがそれを見る。
ディアは気にしない。
寝起き早々、食べることに夢中だった。
「ふっ……」
思わずメーレの口元が緩む。
「ディア。おぬしも、あの人間も……」
ディアが顔を上げた。
「……こんなことは初めてだ」
メーレはゆっくりと立ち上がった。
本来であれば、未知の存在とは自分だった。
人間たちにとってジュラは未知。
神獣も未知。
この森に存在する理も未知。
人間たちは何も知らず、この場所へ踏み込み、迷い、そして帰っていく。
だが今は違う。
あの少年は、自分が知っているはずのことを知らず、自分が知らないはずのことを知っている。
そしてディアもまた、長い年月を生きてきたメーレにとって理解できない存在だった。
ジュラの未知よりも、さらに深い未知。
それが今、自分の目の前に二つ存在している。
「……行くぞ」
メーレが歩き始める。
その巨体がゆっくりと森の中を進む。
白い体毛に覆われ、猿と獅子を併せたような巨大な姿。
一歩進むたびに、周囲の草木が僅かに揺れた。
だが。
「ドコニイク!!?」
後ろから声が飛んできた。
メーレが振り向く。
ディアが骨肉を抱えたまま、不満そうな顔をしている。
「……ついてこい」
「…………?」
「これから、面白いものが見られるかもしれぬ」
ディアの目が僅かに輝いた。
「オモ……シロイ?」
「ああ」
少し考える。
そして。
「オイシイ?」
「…………」
メーレは黙った。
どうしてそうなる。
「さてな」
呆れながら答える。
「美味しいかどうかは、これから分かる」
「…………!」
ディアの顔が明るくなる。
伝わっていない。
メーレの言った『面白い』と、ディアの理解した『美味しい』はまったく別物だった。
しかしディアにとっては十分だった。
もっと美味しいものがあるかもしれない。
それだけで、ついていく理由になる。
ディアは抱えていた骨肉を名残惜しそうに見る。
一口。
最後に大きく齧った。
ムシャ。
そして。
ポイッ。
投げた。
「…………」
メーレは何とも言えない顔でそれを見る。
だがディアはすでに気にしていない。
メーレについていけば、もっと美味しいものがもらえる。
そう信じているのだ。
二つの巨大な白い存在が、静かにジュラの奥地を進み始めた。
向かう先は。
一人の少年。
その頃。
当然ながらレイズは、自分が口にした何気ない一言によって事態が大きく動いたことなど知らない。
「ふぁぁぁ…………」
大きな欠伸をする。
眠い。
さすがに疲れていた。
ジュラへ入ってから、ずっと神経を張っていた。
迷宮を攻略すること自体は難しくない。ゲームの知識もあり、エクリプスアイまで使える以上、道に迷う心配はほとんどなかった。
それでも疲労は蓄積する。
何より。
「……最近、色々ありすぎなんだよなぁ」
レイズの疲れは、ジュラだけが原因ではなかった。
アルバード。
王国。
魔族。
学院。
メモリアルストーン。
そして自分の周囲にいる者たち。
考えなければならないことが、あまりにも多かった。
「…………寝るか」
氷のドーム。
柔らかな光。
暖かな炎。
外にはジュラの暗闇が広がっているというのに、この小さな空間だけは不思議なほど落ち着いていた。
レイズは身体を横たえる。
「明日は……会えるといいな……」
目が閉じていく。
「…………メーレ」
もう一度。
小さくその名前を口にした。
そして。
眠りへ落ちていった。
レイズは知らない。
次に目覚めたとき。
その願いが、すでに叶っている可能性が極めて高いことを。
メーレはもう、警戒だけでレイズを見てはいなかった。
不快でもない。
排除したいだけでもない。
確かな興味を抱いた。
そして自ら歩き始めた。
つまり――レイズとメーレの駆け引きは、レイズ自身が想像していたものとはまったく違う形で、すでに一つの答えへ辿り着こうとしていた。
一方。
同じ夜。
ジュラの別の場所では。
「……グレサス」
デュランが低い声を出していた。
レイズがメーレの興味を強く引きつけたことによって、ジュラ全体へ向けられていたメーレの意識に僅かな綻びが生まれていた。
その結果。
今までどれだけ進もうとしても同じ場所へ戻されていたグレサスたちも、以前より明らかに奥まで進むことができていた。
もちろん。
二人はそんな事情など知らない。
デュランは慎重に周囲を観察し、ジュラについて学んできた知識と、自身の感覚を頼りに道を選んでいた。
そして。
グレサスは満足そうに笑う。
「ハハハ! さすが俺の友人だ!」
「急にどうしたのです?」
「間違いない。前回より遥かに奥まで進めているぞ」
「……そうですか」
デュランは素直に喜ばなかった。
なぜ進めているのか。
まだ理由が分からないからだ。
前回のグレサスと今回のグレサスで、大きな違いがあるとすれば自分が同行していることくらい。
だが本当に、それだけなのか。
そんなことを考えながら進んでいたときだった。
「…………」
デュランが足を止める。
景色が変わった。
「グレサス」
「ああ」
今度はグレサスも気づいていた。
周囲に生えている木々が違う。
黒い。
普通の木とは明らかに異なる、異様な色をした樹木が広がっている。
「これは……」
デュランが木へ近づく。
そして気づいた。
「重木……?」
王国でも極めて珍しい素材。
異常な密度と重量を持つ木材。
それが周囲へ生えている。
つまり二人は。
確実に、これまでとは違う場所へ辿り着いていた。
だが。
グレサスの視線は重木には向いていなかった。
そのさらに先。
地面に横たわる巨大なもの。
「デュラン」
声が変わった。
先ほどまでとは違う。
鋭い。
「見ろ」
デュランも視線を向ける。
そして表情を引き締めた。
「…………コカトリス」
巨大な魔物の死体。
しかも。
「……まだ新しい」
デュランはすぐに近づいた。
死体の状態を確認する。
時間はそれほど経っていない。
つまり。
つい最近まで、ここに何者かがいた。
「グレサス」
「ああ」
グレサスが笑う。
「どうだ。面白いだろう?」
「面白いで済ませないでください……」
デュランは周囲を見る。
足跡。
地面の状態。
そしてコカトリスの死体。
何かがおかしい。
「…………」
剣で斬られた傷ではない。
魔法によって焼かれた形跡でもない。
もっと単純。
そしてもっと異常な殺され方。
「……掴まれたのか??」
デュランの表情が険しくなる。
巨大なコカトリス。
それを。
何者かが力任せに掴み。
振り回し。
一方的に殺した。
「…………」
容易にできることではない。
いや。
デュランですら、そのような芸当を平然と行える者などほとんど思いつかなかった。
まず。
目の前にいる男。
グレサス。
そして、その弟であるウラトス。
あるいは。
グレサスがかつて戦ったという魔族の男。
その程度だった。
少なくとも、デュランが知る限りでは。
「…………」
もしウラトスならば。
なぜここにいるのかは確認する必要がある。
だが戦う必要はない。
しかし。
もし魔族なら。
あるいは、それに匹敵する未知の存在なら。
「…………」
デュランの視線が鋭くなる。
この先で、戦闘になる可能性がある。
しかも。
相手が敵であった場合。
一番厄介なのは。
隣にいる男だった。
グレサス。
デュランは長い付き合いの中で、この男ほど戦いを好む人間を知らない。
未知の強者。
それだけでグレサスが食いつくには十分すぎる。
だからこそ。
下手なことは言えない。
『この先に、あなたと同等かもしれない強者がいます』
そんなことを口にすれば。
おそらく。
止める前に走っていく。
デュランは慎重に考える。
その横で。
「…………」
グレサスが腰の袋へ手を入れた。
最後に残っていた干し肉を取り出す。
ガブッ。
「…………」
デュランが見る。
「グレサス」
「なんだ?」
「……それ」
「ああ」
グレサスは干し肉を噛みながら笑う。
「最後のひとつだ。」
「だからですよ! なぜ今食べるのです!?」
「問題ないだろう?」
「何がです!?」
グレサスが指を差す。
コカトリス。
「そこに肉があるではないか」
「…………」
デュランの思考が止まった。
「まさか」
「ああ」
「これを食べるつもりなのですか?」
グレサスは不思議そうにコカトリスを見る。
「どう見ても鶏肉ではないか」
「…………」
「俺でも分かる。これは食える」
「グレサス」
「なんだ?」
「災害級の魔物ですよ?」
グレサスがコカトリスを見る。
そして。
「これがか?」
笑った。
「ハハハ!」
そのまま死体へ近づき、肉を豪快に引き千切る。
「…………」
デュランは頭を抱えた。
未知の強者がいるかもしれない。
敵かもしれない。
ジュラの奥地。
夜。
災害級の魔物の死体。
警戒すべき材料はいくらでもある。
なのに。
この男は。
晩飯を見つけた顔をしている。
「…………はぁ」
大きくため息を吐きながら、それでもデュランは荷物へ手を伸ばした。
火を起こすための属性石。
一度使えば力を失うものの、少ない魔力で簡単に火を起こすことができる。
こういう場面のために用意してきた。
「せめて、しっかり火を通して――」
言いながら振り向く。
すでに火があった。
「…………」
グレサスの手元から炎が上がっている。
火属性の魔法。
「グレサス……」
「なんだ?」
「あなたがどれほど魔力に長けているとしても、少し魔力を無駄に使いすぎではありませんか?」
「この程度、問題ない」
「問題はそこではありません」
デュランは真剣な表情で周囲を見る。
「いいですか。コカトリスをこれほど一方的に倒した存在が、この先にいる可能性があります。そして、それが我々の味方である保証などありません」
「…………」
グレサスは肉を焼いている。
「聞いていますか?」
「ああ」
「本当ですか?」
「焼けてきたぞ」
「…………」
デュランは額へ手を当てた。
やはり駄目だ。
この男は警戒していない。
いや。
違う。
おそらくグレサスも分かっている。
この先に何かがいる可能性。
そしてそれが強者である可能性も。
ただ。
恐れていないだけ。
むしろ。
相手が強ければ強いほど、この男は喜ぶ。
だからこそデュランは余計なことを言わない。
今は。
まず状況を確認する。
相手が何者なのか。
敵なのか。
それとも。
話が通じる存在なのか。
「…………」
デュランが再びコカトリスの死体を見る。
そのとき。
横から。
ガブッ。
音がした。
「…………」
嫌な予感がした。
ゆっくり振り向く。
グレサスが。
まだ完全には火の通っていない肉へ齧りついている。
「グレサス」
「ん?」
「…………ちゃんと焼いてから食べてください」
「問題ない」
「腹を壊しますよ」
「ハハハ!」
グレサスは豪快に笑う。
「意外と、このくらいがちょうどいいぞ」
「何を根拠に……」
「なかなかいける。デュラン、お前も食え」
「…………」
デュランは目を閉じた。
そして。
諦めたように息を吐く。
夜のジュラ。
片方では。
氷のドームの中で、何も知らず眠り始めたレイズ。
そのレイズへ確かな興味を抱き、自ら歩き始めたメーレ。
そして『面白いもの』という言葉を『美味しいもの』と勘違いし、嬉しそうについていくディア。
もう片方では。
未知の強者が残した痕跡を前に、冷静に警戒を強めるデュラン。
そして。
そんなことなど気にする様子もなく、災害級の魔物であるコカトリスを夕食にし始めたグレサス。
それぞれが。
それぞれの理由で。
ジュラのさらに奥へと近づいていた。
まだ。
互いの存在には気づいていない。
まだ。
その道は交わっていない。
だが。
確実に。
少しずつ。
その距離は縮まり始めていた。
そうして、それぞれが――。
同じジュラの中で。
まったく異なる夜を迎えていた。




