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【悪役転生 レイズの過去を知る 】―俺だけが知る結末を…。―(現在物語を大幅にリライト中)  作者: くりょ
レイズはリヴェルを知る

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完全なる三つ巴



もはや、その戦場は常人には理解できぬ「怪物同士の修羅場」と化していた。


ヴィルに吹き飛ばされたはずのグレサスは、すぐに体勢を立て直し、鋭い剣撃をヴィルへ叩き込む。

そこへ、回復を終えたガイルが割り込もうとした瞬間――セバスが横から襲いかかり、その巨体を叩きつける。


だが混乱はさらに加速する。

ディアブロは誰とも手を組んだわけでもないのに、グレサスと同じ標的を狙い、容赦なくヴィルへ牙を剥いた。

ヴィルはグレサスの剣をいなしながら、ディアブロを掴み上げ、そのままグレサスへ投げつける。


「チィッ!」

受け止めたグレサスは、逆にその勢いを利用して剣を振り下ろし、止めを刺そうとする。

だがディアブロも黙ってはいない。

「このやろうがぁ!!!」

怒号と共に、強烈な魔力を叩きつけ、グレサスの剣撃を弾き返した。


同時に、ガイルはセバスの足を狙い鋭い斬撃を浴びせる。血が滴り、地を赤く染めた。

だがセバスは痛みを無視し、さらに重たい追撃を放つ。


ヴィルもまた、隙を見てガイルに止めを刺そうと踏み込む。

しかし――

「させるかァ!!」

ディアブロが咆哮し、体当たりでヴィルを弾き飛ばす。


その刹那、戦場に別の殺気が走る。

――グレサス。



グレサスの剣がガイルとセバスをまとめて薙ぎ払おうとしたその瞬間――

ヴィルが割って入り、剣を受け止める。


「チィッ!」

防がれた刹那、ディアブロが巨腕を振りかぶり、ヴィルの腹部へ拳を突き刺した。

轟音が響き、ついにヴィルの口から鮮血が零れる。


「……っ!」

その光景に、セバスの瞳が怒りで燃え上がる。

「貴様ァァァァ!!!」

咆哮と共にディアブロを掴み上げ、そのまま大地へ何度も何度も叩きつける。

地面が割れ、砂塵が天へ舞い上がる。


だが、その隙を逃すはずもない。

ガイルがセバスの背へ迫り、黒剣を振り回し無数の斬撃を浴びせる。


混沌の最中――

グレサスは口角を歪め、これ以上ない好機とばかりにヴィルへ剣を振り下ろす。

だが、ヴィルはその一撃を冷静に受け流し、逆に刃を返した。


「…!」

閃光のような反撃が走り、グレサスの鎧が裂け、血飛沫が散った。



天地を揺るがすような衝撃音と血飛沫の応酬の果て――

ついに、その場に立つ四名の怪物たちに「疲弊」の色が浮かび始めた。


ヴィルの肩口からは血が伝い落ち、呼吸は荒くなり、鋭さの中にわずかな鈍りが見える。

セバスの巨体も膝を震わせ、無理やり握る大剣の刃先が僅かに揺れる。


対するガイルは全身が切り刻まれ、黒剣を握る手に血が滴りながらも、なお笑みを絶やさない。

「はは……ッ! まだ、まだだろうが……!」


ディアブロも肉体を変化させすぎた代償か、呼吸が不規則に荒れ、吸収した魔力をもて余すように身体が軋む。


誰もが膝をつかない。

だが誰もが限界に近づいていることを悟っていた。


それでも一歩も退かない――。

その姿は、まさに「最強」と呼ばれる者たちにふさわしいものだった。


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たくさんの方に読んでいただき、本当にありがとうございます。 完結済の長編です。レイズたちの物語をぜひ最初から。
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