表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【悪役転生 レイズの過去を知る 】―俺だけが知る結末を、今度こそ覆す―(現在物語を全話を丁寧に修正しています。28-36。話大幅に加筆してます。。)  作者: くりょ
レイズは強くなる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
108/794

ヴィルとセバスの決意



セバスが静かに部屋へ入ると、ヴィルは窓辺に佇み、遠くの空を眺めていた。


「……そろそろ、頃合いですね」

老当主の口からこぼれた声は、どこか覚悟を帯びている。


セバスも深く頷き、静かに応じた。

「――えぇ。」


それは、引き継ぎの話だった。


長きにわたりアルバードを影から財政面で支えてきた執事長セバス。

そして、常に大局を見据え、方針を定めてきた当主ヴィル。


二大巨頭と呼ぶにふさわしい二人が、密かに新たな計画を立てていたのだ。


レイズには――当主となる道を。

クリスには――その影から支える道を。


二人の老人は、もう自分たちの時間が長くはないことを悟っていた。



模擬戦を終えた直後――。

セバスが静かにクリスへ声をかける。


「……クリス、新しい任務を教えます。覚悟して、ついてきなさい」


その声音は冷静でありながら、どこか重々しい響きを帯びていた。


クリスは姿勢を正し、即座に答える。

「ハッ。承知しました。ぜひご教授ください」


二人は並んで歩き出す。

戦場を支配する猛者であるはずのクリスも、セバスの背中を追うその姿には緊張と畏敬が滲んでいた。


重厚な屋敷の扉が開かれる。

セバスは一切の迷いなく中へと進み、クリスもそれに続く。


その光景を少し離れた場所から眺めていたレイズは、息を呑んだ。


(……あの二人だけで、世界を終わらせることだってできるだろ……)


思わず身震いする。

ただ強いのではない。背負ってきた歴史も、積み重ねた年月も、圧倒的な重みを纏わせている。

レイズは、自分がまだその域に遠く及ばないことを痛感しながらも――目を逸らさずに二人の後ろ姿を見送った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たくさんの方に読んでいただき、本当にありがとうございます。 完結済の長編です。レイズたちの物語をぜひ最初から。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ