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【悪役転生 レイズの過去を知る 】―俺だけが知る結末を、今度こそ覆す―(現在物語を全話を丁寧に修正しています。6-13話大幅に加筆してます。。)  作者: くりょ
レイズは強くなる

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俺たちならやれる!!!



レイズとイザベルが、いつものように軽口を交わしていると――。


そこへリアナが駆け寄ってきた。

真剣な眼差しを浮かべ、深く頭を下げる。


「……レイズ様。申し訳ございませんでした。

このリアナも……前に進めるよう、精一杯精進いたします」


落ち込みに囚われていたはずのリアナ。

だが、立ち上がり前を向いたレイズの背中を見て、

改めて心の底から尊敬の念が込み上げていた。


続いて口を開いたのはクリスだった。

彼は珍しく顔を伏せ、言葉を探すようにして――。


「……恥ずかしい限りです。

私は、この言いようのない想いを、未だに引きずっていた。

けれど……レイズ様はすでに乗り越え、進んでおられる」


その声には悔しさと同時に、眩しさに目を細めるような敬意が滲んでいた。


「だからこそ、私も――レイズ様に恥じぬように。

前へ進みます」


リアナとクリス。

二人の誓いの言葉が、静かな空気を震わせる。


その場に流れるのは、もはやかつての迷いや悲嘆ではなく――

未来へ向けて歩き出そうとする、新たな決意が芽生える。


仲間たちがそれぞれに決意を口にし、場に静かな熱が宿る。


その様子を見渡したレイズは、胸を張って笑みを浮かべた。


「……俺たちなら、絶対にやれる」


短く、それでいて力強い言葉。

リアナとクリスは思わず顔を上げ、その背中に未来を見た。



「よしっ!! クリス、風呂行くぞ!」


あまりに唐突な誘いに、空気が一変する。

クリスは一瞬きょとんとしたが、すぐに表情を輝かせ、

「は、はいっ!!! 光栄です!!」と元気よく返事をする。


勢いよく風呂場へ向かおうとした、その時――。


「ご、ごめんなさいっ!! まだお風呂の準備ができてません!!」


慌てて飛び込んできたリアノが声を上げる。


美しく結ばれた決意の流れは、あっけなく崩れ去った。


しん……とした空気。


次の瞬間、イザベルが堪えきれず吹き出す。

「ぷっ……もう、レイズくんってば!! ほんと雰囲気壊すの天才だよね!」


レイズは頭をかきながら「うるせぇ!」と声を張る。

だが、その顔には確かに――柔らかな笑みが浮かんでいた。


リアノは顔を真っ赤にしながら、深く頭を下げた。

「す、すぐに準備いたしますっ!」


そう言うが早いか、バタバタと音を立てて慌ただしく駆けていく。


その背中を――レイズとクリスは、ただ無言で見送った。


……沈黙。


ぽつりと、レイズが一言。

「……なぁ、あいつ、走る音まで必死だよな」


クリスは返事をせず、真顔のまま小さく頷く。


二人の間に、妙な静けさと可笑しさが同時に流れていた。





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たくさんの方に読んでいただき、本当にありがとうございます。 完結済の長編です。レイズたちの物語をぜひ最初から。
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