私ソフィア、今日はエリナさんのお仲間に面接してもらいました
私はエリナさんに会うために集会所にやってきていた。ところが予定よりもかなり早く着きすぎてしまった。
私はロビーの椅子に座って、彼女を待つことにした。
「おねーさん、一人?」
「え?」
男三人が私を見ていた。
「こんなところで何してんの?」
「あ、エリナさんっていう方のメンバー募集に応募してて、これから面接なんです」
「ああ、エリナね」
「ご存じなんですか?」
「ああ。知り合いなんだ。よけりゃ、いろいろ教えてやろうか?」
「あ、いや別に大丈夫です」
「まあそう言うなって」
うわ、どうしよう。全然どっか行ってくれない。
「なんだお前ら、今度はその子にしたのか」そしたら、別の男の人の声がした。見ると、かっこいい男性がそこに立っていた。
「あ、いやそんなわけじゃ。じゃあ、俺らはこれで。じゃ」そう言って男たち三人はそそくさと立ち去っていってしまった。
すごい。あんなめんどくさそうな男たちが一瞬で逃げ出すなんて。この人は何者なんだろう?
「さっき、エリナって名前が聞こえたんだけど、君もしかして、面接に来た子?」
「あ、はい! そうなんです。ソフィアって言います」
「俺はダン。エリナとパーティを組んでいるものだ。じゃあさっそく、面接を始めようか」彼は言って、向かいの椅子に座る。
「はい、よろしくお願いします!」
「じゃあまず、君の能力を聞かせてくれ」
「私は水属性の魔法が得意でして、水を圧縮して氷にしたり、水球を作ったりすることができます」
「なるほど。戦闘経験はあるのか?」
「いいえ、それが実はなくて。私はストーンフォード王立魔術学院を卒業したんですが、ちょっと縁がなくて……」
いいパーティに入るには、学生のうちから先生や外部の人たちと仲良くなって、つながりを作る必要があった。
ところが私は絶望的にコミュニケーションが苦手だった。そのため、全然先生と仲良くなれなかったし、せっかく誘ってもらったパーティに行っても、隅っこで無言で飲み物を飲んでるだけで終わることが多かった。
ちゃんと魔法さえ勉強していればいつか誰かの目に留まるはず、と信じて魔法を頑張ってきたのだけれど、声をかけてくれる人は一人もいなかった。
最後の年になって、これじゃいかんと思って、勇気を出していろんな冒険者パーティのもとへ足を運んでみた。
だが、どこもだめだった。うちには向かない性格だから、とか、おとなしすぎるね、とかいろんなことを言われたりしたが、とにかくすべてのパーティからお断りの言葉をいただいてしまった。
そして結局、どこにも入れないまま、学校を卒業してしまったのである。
「ふむ。ソフィア、君はハンターとして何が大切かわかるか?」
「え、やっぱ、コミュニケーション能力ですか?」
「違う」彼は首を横に振る。
「じゃあ、強さですか?」
「それも違う。いいか、ハンターにとって大切なこと、それは欲望だ」
「欲望……」
「俺は前、風俗で働いていた」
「風俗ですか」
「そこで、あんなことやこんなことをして、いろんな人をイかせてきた」
あんなことやこんなことってどんなことだろう……? 思わず想像してしまってから、赤面してしまった。
「どんな人間も、セックスの時だけは真の自分をさらけ出す。その時、人の真価が問われるんだ」
「まさか、私にもそういうことをしろと……」
これが、冒険者の世界。これが大人なのか。
「いいや、そこまでする必要はない。これまでの君との会話や、君のしぐさから君の欲望を分析させてもらった」
「え! そんなことができるんですか⁉」
「ああ。相手を気持ちよくさせながら、相手のちょっとした言葉や反応からレディの欲望を見抜かなければならなかったからね」
「ちなみに、どんなことがわかったんですか?」
「まず、君のようなタイプはむっつりスケベだ」
「えっ⁉」




