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第二十五話 「連携」

――ゴーン! ゴーン!


鐘の音が森中に響き渡る。


「そこまで!」


試験官の声とともに、第二次試験は幕を閉じた。


「全員、森の入口に集合しろ。これより結果を発表する。」


五分後――。


受験者たちは森の入口に整列していた。


試験官が一枚の紙を開く。


「それでは、順位を発表する。」


「第三位――Bチーム。旗一本。」


「第二位――Eチーム。旗二本。」


「第一位――Cチーム。旗三本。」


「以上だ。」


______________


ネオがレオンとルシアへ笑いかける。


「まさか、逃げたと見せかけて近くの洞穴に隠れてるとは思わなかったわ。」


ルシアは照れくさそうに笑う。


「私、体力ないから……。」


レオンも苦笑した。


「あれは正直、僕も驚いたよ。」


______________


クロードがアルとギルの前まで歩いてくる。


「今回は負けたよ。」


「ギルの強さにも、君の作戦にも。」


アルは首を横に振った。


「俺の作戦だけじゃない。」


「ギルが合わせてくれたから、上手くいったんだ。」


ギルは鼻で笑う。


「勘違いするな。」


「俺は俺のしたいように動いただけだ。」


「別に、お前らのためじゃねぇ。」


その言葉に、レオンが思わず笑う。


「なんだかんだ、お前ら仲いいんだな。」


ギルは顔をしかめる。


「誰がだ。」


その場に、小さな笑いが広がった。


______________


試験官が再び口を開く。


「続いて、第二次試験の合格者を発表する。」


「Aチーム。」


「Cチーム。」


「Dチーム。」


「Fチーム。」


「以上、四チームを合格とする。」


その瞬間。


Bチームの一人が前へ出た。


「待ってください!」


「俺たちは三位ですよ!? なんで不合格なんですか!」


試験官は表情一つ変えずに答えた。


「最初から、『旗を多く集めたチームが合格』とは一言も言っていない。」


受験者たちが静まり返る。


「今回評価したのは、仲間と連携し、仲間を信じ、仲間を守れるかどうか。」


「冒険者は、一人では生きていけない。」


「実力だけでは、仲間は守れない。」


「その資質を持つと判断したチームを、合格とした。」


Bチームの受験者は唇を噛みしめる。


「そんな……。」


「納得できないかもしれない。だが、結果は変わらない。」


試験官は静かに告げた。


「合格者は、この後冒険者登録を済ませるように。」


「――以上、解散!」


試験官の号令とともに、受験者たちはそれぞれ歩き始めた。


第二次試験は、こうして幕を閉じた。


〈二十五話「連携」 試験編・了〉

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