第二十五話 「連携」
――ゴーン! ゴーン!
鐘の音が森中に響き渡る。
「そこまで!」
試験官の声とともに、第二次試験は幕を閉じた。
「全員、森の入口に集合しろ。これより結果を発表する。」
五分後――。
受験者たちは森の入口に整列していた。
試験官が一枚の紙を開く。
「それでは、順位を発表する。」
「第三位――Bチーム。旗一本。」
「第二位――Eチーム。旗二本。」
「第一位――Cチーム。旗三本。」
「以上だ。」
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ネオがレオンとルシアへ笑いかける。
「まさか、逃げたと見せかけて近くの洞穴に隠れてるとは思わなかったわ。」
ルシアは照れくさそうに笑う。
「私、体力ないから……。」
レオンも苦笑した。
「あれは正直、僕も驚いたよ。」
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クロードがアルとギルの前まで歩いてくる。
「今回は負けたよ。」
「ギルの強さにも、君の作戦にも。」
アルは首を横に振った。
「俺の作戦だけじゃない。」
「ギルが合わせてくれたから、上手くいったんだ。」
ギルは鼻で笑う。
「勘違いするな。」
「俺は俺のしたいように動いただけだ。」
「別に、お前らのためじゃねぇ。」
その言葉に、レオンが思わず笑う。
「なんだかんだ、お前ら仲いいんだな。」
ギルは顔をしかめる。
「誰がだ。」
その場に、小さな笑いが広がった。
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試験官が再び口を開く。
「続いて、第二次試験の合格者を発表する。」
「Aチーム。」
「Cチーム。」
「Dチーム。」
「Fチーム。」
「以上、四チームを合格とする。」
その瞬間。
Bチームの一人が前へ出た。
「待ってください!」
「俺たちは三位ですよ!? なんで不合格なんですか!」
試験官は表情一つ変えずに答えた。
「最初から、『旗を多く集めたチームが合格』とは一言も言っていない。」
受験者たちが静まり返る。
「今回評価したのは、仲間と連携し、仲間を信じ、仲間を守れるかどうか。」
「冒険者は、一人では生きていけない。」
「実力だけでは、仲間は守れない。」
「その資質を持つと判断したチームを、合格とした。」
Bチームの受験者は唇を噛みしめる。
「そんな……。」
「納得できないかもしれない。だが、結果は変わらない。」
試験官は静かに告げた。
「合格者は、この後冒険者登録を済ませるように。」
「――以上、解散!」
試験官の号令とともに、受験者たちはそれぞれ歩き始めた。
第二次試験は、こうして幕を閉じた。
〈二十五話「連携」 試験編・了〉




