第二十二話 「第二ラウンド」
試験終了まで残り二十分――
レオンとルシアの前には、ネオが立っていた。
(あいつの打撃……重いな。)
(まともに受けていたら、意識を飛ばされていた。)
ネオは軽く肩を回しながら笑う。
「……さてと。何であいつがいなくなったのかは知らないけど。」
「これで二対二だ。」
「さぁ、僕らの旗、返してもらおうか。」
「ルシア!!」
レオンが叫ぶ。
ルシアは杖を構え、すぐに魔法を唱えた。
「第五階級光魔法"フラッシュ・アウト"!」
眩い閃光が辺り一面を包み込む。
「っ……!」
ネオたちは思わず目を覆った。
(ま、前が見えない……!)
眩い光が消えた
数秒後。
ネオがゆっくりと腕を下ろす。
「……いない?」
ネオの目の前には、レオンとルシアの姿はもうなかった。
ルシアは走りながら尋ねる。
「あれでよかったの?」
レオンは力強く頷いた。
「あぁ、大正解だ!」
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少し時間は巻き戻る。
「これから作戦を説明する。」
アルは三人を見渡した。
「俺たち三人でDチームに奇襲を仕掛ける。」
「そして、俺たちの旗を取り戻す。」
「ついでにDチームの旗も奪う。」
ギルが腕を組んだまま聞く。
「一応聞くが、俺は?」
アルは迷いなく答えた。
「ギルはAチームにリベンジしてこい。」
「……は?」
レオンは思わず目を見開く。
「ギルには、可能な限り暴れてもらう。」
「それはいいが……大丈夫なのか?」
「まぁ、正直なところ賭けにはなる。」
ルシアが手を挙げる。
「一つ質問!」
「私たちで旗を奪うんだよね?」
アルは首を横に振った。
「半分正解。」
「回復役と遠距離役だけを戦闘不能にする。」
「残りは二人に任せる。」
レオンはさらに驚いた。
「えっ!? いやいや、無理だよ!」
「僕ら戦闘は得意じゃないし!」
「だから、戦わなくていい。」
アルは静かに言った。
「試験終了まで、旗を持って逃げ続けてくれ。」
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「……って言われてもな。」
レオンは苦笑しながら走る。
試験時間、残り五分。
その頃――
森の奥では。
「第二ラウンドだ。」
ギルはガンドレッドを構え、口元を吊り上げた。
〈二十二話・了〉




