↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神リベンジ  作者: Spumante Rock


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/53

第九話  尊敬

翌朝、朝日が登るよりも早く、

自宅前に愛美が車で迎えにきた。

『ゆずる君、おはよう…』

「おはようございます!」

『乗って…』

弓弦は愛美の車に乗り込んだ…

「すみません、ありがとうございす。」

『大丈夫よ、今から市場に野菜を届けるから運んでくれる?』

「はい!もちろんです。」

こうして、弓弦の農家生活が始まった…

毎朝3時に迎えに来る愛美

農家の仕事は、昼過ぎ13時に終わり…

弓弦は、お昼を愛美の家でご馳走になり帰ってきていた…翌朝が早い為

夜は8時には寝ていた…

さっきはその生活を黙って見ていた…

農家生活もだいぶ慣れてきた頃

紀子おばさんとさっきと三人で晩御飯を食べていた…

『なぁ…弓弦は最近大丈夫か?』

と、さっきが聞いた。

「え?なんで…、いたって絶好調だよ。」

[そうね…、ゆずくんなんだか楽しそう…]

『もう何日目になるんだ?…農家生活…』

「まだ3日だよ…」

『明日は土曜日だろ?休みか…?』

「イヤ、休みは不定期なんだ…今はナスとピーマンの収穫がピークで出荷作業で忙しいんだ…、

同時に次の種まき、大根やカブの準備作業も平行するから忙しくて…しばらくは休めないんだよ…」

『私も手伝ってやろうか?少しくらいは役に立ってるかもしれないし…』

「さつきが…助かるけど……、でも、身分証明書とか無いだろ…」

『適当に履歴書書くよ…住民票までは確認しないだろ…流石に。』

[あら…さつきちゃん…世の中そんなに甘く無いのよ…働いて稼ぐと税金を払わなくちゃいけないし、雇う側も税金納めなきゃいけないんだよ…]

『最低!税金って、おかしなルールだな、結局…役人が贅沢する為に集めるんだろ?ムカつくな!』

[あら、さつきちゃんらしくなってきたわね…]

「さつきは別に、お金が欲しいわけじゃないんだろ?…一度、愛美さんに相談してみるよ。」

『お金も欲しい…けど、…でも収穫にも興味があるし…』

「結構大変なんだぞ…」

『大丈夫だ、』


〜土曜日の作業


学校が休みで遠藤 円も作業を手伝っていた。

「へー…まどか先輩、手慣れたもんですね…」

『円は、小さい頃からお父さんっ子だったから、いつも農作業を手伝ってたの…だから私なんかより農業に詳しいのよ…』

「そうなんですね…」

『あんな髪の毛してるから、みんな不良だって言うでしょ…』

「ははっ…、確かに学校では有名ですね、悪いっていうか…正義の味方っていうか…」

『正義の味方?…まどかが?…』

「はい!…めっちゃカッコイイです、僕も助けてもらった事がありまして…」

『そ、そうなの…』

「そうですよ…ホントカッコイイです。」

愛美は嬉しそうに笑った。

それでも作業の手は落ちることなく、ケースをいっぱいにした。

『まどかがなんで金髪にしてると思う?』

「へ?…なんか理由があるんですか?」

『憧れかな…まどかの…

まどかが中学2年の時なんだけどね、

ウチにイタリアから農業実習生が来たの…可愛らしい女の子でね、名前は〝マリアナ”綺麗なブロンドヘアで…憧れちゃって…

でも、最初は最悪の出会いだった、

円はお父さんを取られた見たいな感じで意識してしまって…、?

話しもしないし、感じ悪かったわ…

見てる、私がハラハラしてしまって…

それが、農業の世界って、泥にまみれてごっついおじさんが働いてるイメージあるでしょ…

まあ、実際、そんなおじさんが多いんだけどね…

だけど、マリアナは違った…綺麗なブロンドヘアに可愛い顔、スタイルも良いし完璧…

で、、空手の達人だったの…

ある日、ウチのスタッフ達でマリアナの歓迎会をやったの、バーベキューで盛り上がって…

調子に乗った主人が、木の板を割って見せたの…

スタッフも、チカラ自慢に競い合い…

失敗しても、成功しても盛り上がってた。

そしたら、マリアナが出てきて。

空手で板を撃ち抜いた。

ウチのスタッフの半分くらいの腕の太さしか無いのに、びっくりしちゃって…

それから、円の憧れになった…

空手を教えてもらったり、英語習ったりで、、

1年の実習期間のホームステイだった。

最後は兄弟みたいに仲がよくて、

マリアナの家の農場に大学生になったら、ホームステイに行く約束してた。

マリアナが帰国して、円は空手道場に行く様になって、髪色を変えた…

それが、円が金髪にした理由。』

「素敵ですね…」

愛美はニッコリ笑って、

『私、終わったわよ…』

と、ケースを持ち上げた。

「早っ!!」

と、急に作業に集中する弓弦…

愛美は『お先に〜』と、ケースを運んで行った…

作業を、終えて…

お昼を皆んなでとっている時、

円と久しぶりに話した。

『あんた…学校辞めたんだね、』

「はい、先日はありがとうございました。」

円はクスリと笑って

『そーゆー顔してたんだ…』

「え?…」

『ゆずるって呼んでいい?』

「あ、ハイ、大丈夫です…」

『こないだ学校で会った時は、お岩さんみたいな顔してたから…、良かったよ治った見たいで』

「たしかに…」

愛美は二人の会話を、黙って聞いていた…

食事が終わると、

『ゆずくん、送って行くわ…

今日はお父さんが、帰りに工場連れて来て欲しいっていうから、工場でも大丈夫?』

「もちろんです、社長にも会いたいし…」

『そう…』

トラックに乗り込んで、

愛美に〝さっき”の事を話してみた。

「愛美さん…あの、ウチに1人…居候してる女の子がいて、農作業を手伝わせてもいいですか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。