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死神リベンジ  作者: Spumante Rock


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第五十二話 死滅 

ゆずるは扉を開けた。

中には、大勢の男たちが座っている…

ゆずるが部屋に入ると、全員の視線が一斉に集まった。

ゆずるは右手に拳銃を持ったまま、後ろ手に扉を閉めた。

『なんだ、テメー……』

『オイ、コイツ、チャカを持ってんぞ!』

部屋にいた数人の男たちが、ゆずるに銃口を向けた。

ゆずるは男たちを見渡し、尋ねた。

「さつきはどこにいる?」

『あの女か?』

男の視線を追うと、部屋の奥にさつきが座っていた。

その隣には、一ノ瀬剛がいた。

『なんだ、テメーは? 何しに来た?』

ゆずるは、さつきの姿を見て声を上げた。

「さつき!! 大丈夫か?」

さつきは椅子に縛られていた。

髪は乱れ、顔も何発か殴られたのか、腫れ上がっている。

いつものさつきの面影は、ほとんどなかった。

『ゆずる……か?』

さつきの口元が、わずかに笑ったように見えた。

その瞬間、一ノ瀬が持っていた拳銃をさつきに向けた。

『銃を捨てろよ。コイツをぶっ殺すぞ』

ゆずるは一ノ瀬を睨みつけた。

「一ノ瀬! 縛られた女に銃口を向けて、びびってるのか? 俺は迷わずお前を撃つ……」

パーン!!

銃声が響いた。

一ノ瀬の撃った弾丸が、ゆずるの頭上をかすめ、壁に当たった。

『調子に乗るな!』

しかし、ゆずるはまったく怯まなかった。

「おぼっちゃまは、やっぱり下手くそだな……」

『なに……? クソ野郎! お前ら、コイツを狙え!!』

部屋にいたチンピラたちが、一斉にゆずるへ銃口を向けた。

『大丈夫か、お前? 頭がおかしいんじゃねぇのか?』一ノ瀬の声は震えていた…

ゆずるは一ノ瀬に銃口を向けた。

そのとき、外からパトカーのサイレンが聞こえてきた。

ゆずるは一ノ瀬を見据えたまま、ゆっくりと歩き始めた。

「俺は、お前を撃つだけだ」

『なんだ、テメー! 来るな……クソ野郎!』

その瞬間、チンピラの一人が発砲した。

発砲した男が、何者かに撃たれたように倒れた。

『なんだ、コイツ……!』

『うわあああ!!』

周囲の男たちも、慌てて一斉に引き金を引いた。

パーン!!パーン!!パパーン!!、、!

だが、その瞬間、男たちは次々と撃たれて倒れていった。

一ノ瀬は、その場に座り込んだ。

『なんだ……? これは……』

ゆずるは一ノ瀬の前まで歩いていき、銃口を向けた。

「オイ!一ノ瀬、弱いくせに、人に銃口を向けるな」

一ノ瀬も、震える手でゆずるに銃口を向けた。

『来るな! ぶっ殺すぞ……あっちへ行けよ!』

ゆずるは周囲を見渡した。

部屋にいたチンピラたちは、全員倒れていた。

ゆずるは一ノ瀬を無視して、さつきのもとへ向かった。

「さつき……大丈夫?」

ゆずるは、さつきを縛っていたビニール紐を解いた。

さつきはゆずるを見つめた。

『やっぱり、死神はゆずるだな』

ゆずるは、さつきの手を引いて立ち上がらせた。

「なんで、死神の能力を使わないんだよ……」

さつきは、呆れたように答えた。

『やっぱり、ゆずるは馬鹿だな……。前にも言ったけど、私の魂は人間なんだよ。死神の知識はあっても、使える能力は何ひとつない』

そのとき、扉が勢いよく開いた。

『動くな!! 警察だ!!

手を頭に乗せて、そのまま!』

警察が一斉に突入してきた。

その中に、冨樫の姿があった。

冨樫は倒れている男たちを見渡し、ゆずるに尋ねた。

『これは……ゆずる君がやったんですか?』

「違います」

『しかし……これは……』

冨樫は頭を掻きながら、目の前の光景を見渡した。

部屋には、銃を持った男たちが全員倒れている。

一ノ瀬剛の手から、銃を取り上げて連行した。

そして、その中心に立っているのは、ゆずるだった。

冨樫は、

『ゆずる君…君の銃も回収させてもらうよ。』

「もちろんです…」

ゆずるから受け取った銃には、弾が装填されていなかった。

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