第二十一話 殺気
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【ただいま〜!さつきちゃん…お弁当買って来たよ〜…】
ゆずると紀子が、ゆずるの家に帰ってきた。
今日は、お弁当だから、ゆずるの家で一緒にお弁当を食べる事にした。
『紀子おばさま、おかえりなさい。今日はゆずると、ずっと一緒だったのか?』
【楽しかったわ〜、旅行なんて久しぶりだったから…今度はさつきちゃんもいっに行こうね〜】
『旅行か……それは、何しに行ったんだ?』
【それは…景色を見たり、美味しいご飯を食べたり…】
『どこに行ったのかを聞いてるの!あるでしょ、いろいろ、京都とか名古屋とか…』
「静岡の富士市に行ってきたよ…」
ゆずるが言うと、紀子は〝え?…内緒じゃないの?…〟と、いう表情で振り向いた。
『あ〜、富士山の近くか…富士山は見えたか?』
【え…?、それだけ…】
紀子は小さな声でつぶやいた。
【ゆずくん…どうゆう事?…さつきちゃんには伝えて大丈夫なの?】
「さつきには…記憶が無いんです、だから説明してしまった方が話しが早いかと思って…」
さっきが、弁当を食べ終えて、
『ご馳走様!…何2人はコソコソ話ししてるんだ?』
「いや…話すよ。紀子おばさんは、さつきに気を使ってたんだ…悪気は無いよ。」
『なんだよ…勿体ぶって…』
「実はさつきが、昔…通っていた高校に行ったんだ…」
『私が…?』
ゆずるはさつきを指差して、
「この子の名前は〝有村 雫〟って名前だったよ…」
【さつきちゃんの、ホントの名前は雫ちゃんだったんだね…】
『それは私の名前ではない…今まで通り〝殺気〟と、呼んで下さい。
【それはかまわないけど…良いのかい?】
『そうして下さい。もちろんゆずるもな!』
「もちろんだよ…、それからもう一つ、さつきに見てもらいたい写真があるんだ…」
ゆずるは、さっきにスマホを差し出した。
さっきはスマホを見て、
『これは…どうしたんだ?…常世命とは…中々穏やかでは無いな…誰がこれを持っていたんだ?』
「これを持っていたのは、昔のキミの友達で、この画像をその友達に送ったのはキミだ。」
【さつきちゃんは、昔の記憶…無いのかい?】
『ありません!まったく…』
【それじゃあ…仕方ないね…。さつきちゃんは…いつからさつきちゃんになったんだい?】
『紀子おばさま…有村 雫は死んだんです…』
そう言って、手首のキズを紀子に見せた。
紀子は、さっきの手首の傷を見て…
貧血で倒れる。ゆずるがそれを支えた。
「何やってんだよ…さつき!、紀子おばさん倒れちゃったじゃないか?」
『救急車よぶか?…』
「えっ?…、読んだ方がいいの?」
『馬鹿か…ただの貧血だよ…冷やしたタオルに水持ってきな!』
「さつきがやったんだろ!…もう…」
ゆずるはコップに水を入れて持ってくる…
紀子を横に寝かせた。
『ゆずるは何がしたいんだ?…この身体の過去を調べてどうするつもり?』
「僕は、自殺してしまったけど…今は、大切な人ができて後悔してる。…だから、雫さんにもそんな人がいたんじゃないかと…気になってしまって…」
『ゆずる…たぶんその前に、なぜ雫が死ななければいけなかったか…常世命が、何をしたかを…調べるべきだな。…』
「明日も僕は休みだから、調べてみるよ…」
『ゆずるは死なないから、心配はしないけど…、紀子おばさまは巻き込まない方がいいぞ!』
また次回もよろしくお願いいたします。




