60.生き残る者たち
司は目を覚ますと腕時計を見た。時計の針は十二時を示している。荷物から衛星電話を取り出すと、司は電話をかけた。
「お疲れ様です。兄貴」
「東二か、状況はどうだ?」
「一日目の集計が出てますね」「七十組、百四十名が死亡。帰還者は十組。生き残りは二百七十組、五百四十人です」
「まだ相当数が残っているな」
「そうですね。でも、追加ルールがありますので、今日はたくさん死ぬんじゃないですか?」
「そうだな。ところで、人はどこに集まっている?」
「昨日はショッピングモールでしたが、今日はばらけていますね」
「そうなのか、強い連中はどうなっている?」
「前に話した連中は順調に勝っていますね。でも、同盟を組んだ兄貴には敵いませんよ」
「世辞はいらないぞ。東二」
「そういえば、一人で十人殺している女がいますね」
「一人で十人も殺ったのか?」
「ええ、今のところ個人ランキングで一位ですね」
「このゲームは面白いな。東二」
「人の本性が見えますからね。誰が誰を殺ったか? どう生き残るのか? まあ、強い奴が生き残るんですけど」
「まあ、強い武器があれば女も男も関係のない話だからな」
「東二、俺たちはどう動けばいいと思う?」
「そうですね。一先ず、学校を出て人を殺しまくった方がいいんじゃないですか?」「武器を手に入れるのも重要なファクターですから」
「お前は相変わらず頭が切れるな」
「兄貴ほどじゃないですよ。あ、これは世辞じゃないですからね」
「そういうことにしておこうか。一先ず、状況は分かった」「また後で連絡を入れる」
「分かりました。兄貴」
司は電話を切った。
>>登場人物
鈴木才華17歳
大田六三郎49歳
斎藤司36歳
後藤光安17歳
宮内祥子17歳
武田愛17歳
武田東二30歳
>>設定資料
L115A3。ボルトアクション式の大口径スナイパーライフル。射程距離は1,500m。弾はマグナム弾。
コルトSMG。サブマシンガン。装弾数32発。




