59.安全靴と拳銃と
本田啓介と杉田洋三郎は映画館の中で朝食を取っていた。
「さっきのあれ、聞いていたか?」啓介が尋ねた。
「殺した相手の武器が使えるって話だよな?」洋三郎が答えた。
「昨日、お前が殴り殺した女が拳銃を持っていただろ?」「後で取りに行かないか?」
「いいね。なんせ俺の武器は安全靴だ」「ちっとも役に立たねぇ」
「それは笑うところなのか?」
「まぁ、笑うところだな」二人はお互いの顔を見ながら笑った。
「それより、二人分の武器が欲しくないか?」「せめてもう一丁、銃が欲しい」
「狩りに出かけるか?」
「あぁ、そうしよう。狩りの時間だ」
二人は朝食を食べ終えると映画館を出た。少し歩くと、二人組の男女を見つけた。男女は公園のベンチで寝ているようだった。
「どうする?」洋三郎が尋ねた。
「洋三郎は女を頼む。俺は男を殺る」啓介は金属バットを肩に担いだ。
二人は忍び足で近づいた。男女は幸せそうに眠っている。
洋三郎が女の両手を掴んだ。女は目を覚ますと、大きな悲鳴を上げた。啓介は男の頭を金属バットで数回殴った。男は身を丸めたまま動かなくなった。
洋三郎はマウントを取ると、女の顔を何度も何度も殴った。
「楽にしてやる」啓介は金属バットで女の頭を叩き潰した。女は目を見開いたまま息絶えた。
「余裕だったな」啓介が呟いた。
洋三郎は女の荷物を調べた。中には拳銃があった。
「男の方はナイフだ。これは俺が使うよ」啓介はナイフをリュックに入れた。
洋三郎は拳銃を構えると、公園の木に向かって引き金を引いた。辺りに乾いた銃声が響いた。
「いい感じだ」洋三郎は拳銃を見つめていた。
「どれ、セーフポイントに向かうか?」
「そうだな」
二人は公園を後にした。
>>登場人物
本田啓介33歳
杉田洋三郎34歳
>>設定資料




