50.いかれた男たち
「死体だらけだな」川谷純也が死体を調べていた。死体は鈍器のような物で頭を殴られていた。
「あっちの方で銃声が聞こえる。向かうか?」佐藤雄二が尋ねた。
「そうだな」二人はショッピングモールの中央へ歩き始めた。
「相手は銃を持っている。どうするつもりだ?」
「何とかして懐に入り込む。俺の出刃包丁なら一撃で殺れる」純也は出刃包丁を振って見せた。
「上手くいくといいがな」雄二がバールを肩に担いだ。
ショッピングモールの中央に差し掛かると、男女のチームが女二人のチームと撃ち合いをしていた。
「姿勢を低くするんだ。少しずつ距離を詰める」純也はしゃがみながら歩いた。
「あの二人、戦いに夢中になってやがる。おかげでこっちに気づいていない」雄二も純也の後ろに続いた。
「行くぞ。準備はいいか?」
「ああ」
純也は走り出した。男女チームの背後に回り込むと、出刃包丁を女の背中に突き刺した。
女は悲鳴を上げた。純也は出刃包丁をさらに深く突き刺した。
「この野郎」男が純也に殴りかかった。だが、雄二がバールで男の後頭部を何度も殴った。
二人を始末した後に女二人のチームが銃を撃ってきた。弾丸が純也の頭をかすめた。純也と雄二は急いで物陰に隠れた。
「どうするんだ?」雄二が尋ねた。
「好きなだけ撃たせてやれ。そのうち弾が切れるから」純也は笑っていた。
純也は煙草を取り出すと、火をつけた。
「ふぅ、人を殺った後の一服は美味いな」純也は煙を吐き出した。
「お前はいかれてるよ」雄二は笑った。
>>登場人物
佐藤雄二30歳
川谷純也28歳
>>設定資料




