48.悪魔
宮内祥子と武田愛は南東にあるセーフポイントでシャワーを浴びていた。先にシャワールームから出て来たのは愛だった。愛は髪の毛をタオルで乾かした。程なくして祥子がシャワールームから出て来た。
「残り時間は何分?」祥子が尋ねた。
「あと十三分だよ」
二人は急いで弁当と飲み物を選ぶと、南東のセーフポイントを後にした。
「あの二人は学校に居るかな?」
「必ず居るわ。他に目ぼしい建物が無いから」
「でも、学校は思ったより厄介だよ。付け入る隙が無いよね」
「ええ、どうにかしないと」祥子はハンターボウガンを撫でた。
「突撃しても二階から狙撃されるし、仮に侵入出来たとしても男がいるわ」
「私のマシンガンなら突破出来るんじゃない?」愛はマシンガンを構えた。
「あの男は危険よ」
「じゃあ、どうすればいいの?」愛の声が大きくなった。
「愛、焦らないで」
「必ず突破口があるはずだから」
「あの子の命を取るんでしょう? 悠長な事を言ってられないわ」
「あの子は必ず始末する。必ず」
「私は天国に行きたいの。お父さん、お母さんに会いたい」愛は涙を零した。
「あの子を始末しなきゃ天国には行けないわ」
「なんで?」
「そう感じるの。あの子は天国の扉の鍵よ。あの子の瞳を見れば分かるわ」
「そうなんだ……」
「あの子の瞳は異常よ。きっと何かある。案外、悪魔なのかもしれないわね」
「悪魔……」
「そうよ。あの子はきっと悪魔なんだわ」祥子の体が震えていた。
>>登場人物
宮内祥子17歳
武田愛17歳
>>設定資料
コルトSMG。サブマシンガン。装弾数32発。




