46.浅い眠り
高杉真作と阿部邦夫は北東のセーフポイントから食料を調達すると、北の森林にある山小屋へ戻っていた。
「スリーカードだ」真作はトランプを見せた。
「畜生、ワンペアです、先輩」
二人は酒を飲みながら山小屋でポーカーをしていた。
「セーフポイントに酒が置いてあるとは思わなかったな」
「あれはもう、コンビニっすね」邦夫がカードをシャッフルしている。
真作はバーボンの蓋を開け、二つのグラスに注いだ。
「先輩、俺、そんなに飲めませんよ」
「良いから飲め」
邦夫がカードを配った。真作は山札からカードを二枚引いた。
「邦夫、フラッシュだ」
「クソ、スリーカードです」
「俺の勝ちだな」
「先輩はギャンブル強いっすね」
「たまたまだ。本当に強けりゃ、ギャンブルで借金を作ってねぇよ」
「何でそこまでギャンブルが好きなんすか?」
「ひりつくのが好きなんだよ」真作はバーボンを一気に飲み干した。
「先輩、飲みすぎっすよ」
「良いんだよ。少しくらい酔っぱらっていた方が、調子も上がるってもんだ」
「はぁ、そういうもんなんすかね」
「しかし、暇だな。もっと人が集まると思っていたんだが」
「先輩、読みを外しましたね」
「少し寝たら探しに行くか?」
「賛成っすね」
真作はソファに寝転ぶと、目を瞑った。邦夫も反対側のソファに横になった。
「物音がしたら先輩を叩き起こします」
「そうか、頼んだぜ。邦夫」
二人は山小屋の中で浅い眠りについた。
>>登場人物
阿部邦夫29歳
高杉真作31歳
>>設定資料




