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DoomsDay  作者: 文乃絢千
45/57

45.バリケードの内側

「よいしょっと」伊藤俊介(いとうしゅんすけ)は玄関に食器棚を置いた。


「これはどうする?」岩本京子(いわもときょうこ)が椅子を持ちながら俊介に尋ねた。


「それは勝手口に持って行って」


「良い感じに仕上がってるわね」


「これで誰かが侵入しようとしても時間が掛かるはずだ」「さて、勝手口も仕上げようか」俊介は大きなソファを持ち上げた。


 パズルのように家具を設置すると、玄関と勝手口にバリケードが出来上がった。


「ふぅ、疲れた。これで何とかなるだろう」


「俊介、お疲れ様」京子は俊介の額の汗をハンカチで拭った。


「さて、二階に上がってご飯にしよう」


「賛成」


 二人は二階の部屋に移動すると、弁当を食べ始めた。


「美味いな」


「美味しいわね」


「そう言えば、京子さんの親はどんな人なの?」


「私の親は普通かな」


「そうなんだ」


「俊介の親はどうなの?」


「俺の親は最低だ。会社経営に失敗して多額の借金がある」「どうしようもない親だ」


 俊介は食べるのを止めて、京子に向き合った。


「俺が家に帰ると親父が泣いていたんだ。訳を聞くと、首吊り自殺をしようと思って失敗したんだそうだ」「俺は親父を殴った。親父は何も言わなかった」


「だからドゥームズデイに参加したんだ」「馬鹿な話だろ?」


「そんなことないよ。私なんてホストで遊ぶために参加したんだから」


「ホストってそんなに面白いの?」


「うーん、どうだろう? ストレス発散にはなるわね」


「俊介もホストやってみたら?」


「俺には無理だよ」


「そう? 向いていると思うんだけどな」


「無理だよ」俊介は再び弁当を食べ始めた。

>>登場人物

伊藤俊介(いとうしゅんすけ)19歳


岩本京子(いわもときょうこ)20歳


>>設定資料

グロック17。扱いやすい自動拳銃。装弾数は17発。

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