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DoomsDay  作者: 文乃絢千
44/56

44.SONG②

「早苗さん、お風呂に入る?」伊藤文江(いとうふみえ)が尋ねた。


「三十分しかないから、止めておくわ」高橋早苗(たかはしさなえ)が答えた。


「お弁当、どっちにする? 文江さん」


「私はハンバーグ弁当にする。早苗さんは?」


「私も同じのにするわ」


 二人は弁当を選ぶと、武器のカウンターに向かった。受付の女性スタッフが笑顔で対応してくれた。


「弾薬と手榴弾の補充ですね」


「ええ、お願いするわ」


「では、こちらとこちらになります」女性スタッフは弾薬と手榴弾を二人に渡した。


「早苗さん、これからどうするの?」


「秘密基地に戻ってもいいけど、せっかくだから冒険しない?」


「いいわね。どこに行くの?」


「中央にあるショッピングモールはどう?」


「面白そうだわ」文江は地図を確認した。


 二人は飲み物を選ぶと、セーフポイントの外に出て弁当を食べ始めた。


「んー、美味しい」


「本格的なハンバーグね。しっかりと作ってある」


「空腹だったから、さらに美味しいわ」


「究極のスパイスね」


「しかし、何で早苗さんの武器は手榴弾なんだろう?」


「私ね、若い頃はソフトボールの選手だったの。全国大会に出たこともある」


「なるほど、それで手榴弾なのかな」


「多分ね。でも、そうだとしたら冗談みたいな話ね」「ソフトボールでは人を殺せないから」


「文江さんの【ベレッタ92】は何か意味があるのかな?」


「私、何の取り柄もないからじゃないかな?」文江は笑った。


「そんなことないわ。文江さんには根性があるから」


「ありがとう、早苗さん。でも、私の武器はこれでいいのよ。扱いやすいし」


 二人は食事を終えると、ショッピングモールに向けて歩き出した。

>>登場人物

伊藤文江(いとうふみえ)59歳


高橋早苗(たかはしさなえ)62歳


>>設定資料

ベレッタ92。扱いやすい自動拳銃。装弾数は15発。


M26手榴弾。破片手榴弾。爆発の衝撃と金属の破片を広範囲に飛散させる。

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