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DoomsDay  作者: 文乃絢千
39/56

39.家族②

「浩二、才華は無事なの?」美和が尋ねた。


「あぁ、今のところは大丈夫だ」浩二が答えた。


「浩二君、何で才華が無事だって分かるの?」綾が尋ねた。


「このデスゲームはギャンブルなんだ。簡単に説明すると、実況中継でゲーム内の様子を見られる」


「浩二、歯を食いしばれ」隆史が浩二を殴った。


「テメー、この野郎」浩二は叫んだ。


「二人ともやめて」綾が二人を止めた。


「おっさん、三億五千円集めたのかよ? どうせ集まってないだろ? それはあんたが不甲斐ないからだ。俺のせいにするなよ。クソが」


「浩二、言い過ぎだよ」美和が言った。


「言い過ぎなもんか。原因はおっさんが金を集められないからだろ?」


「浩二」


「三人とも出ていけ。警察を呼ぶぞ」


「浩二、ちゃんと話を聞かせて」美和が真剣な表情で浩二の肩を掴んだ。


「才華は運がいい」


「どういうこと?」


「このゲームは二人一組のチームを組まなきゃいけないんだ」


「二人一組?」


「そうだ。そんな中、才華はとんでもない奴とチームを組んだ」


「中年の男なんだが、とても強いんだ。そのおかげで才華は優勝候補枠に入っている」


「そして、才華自身も強いんだよ。既に一人、殺している」


「才華が?」


「そうだ。それから、帰ろうと思ったらいつでも帰れるんだよ。このゲーム」


「帰れるの?」


「才華は逃げていない。戦っている。夢佳ちゃんのために」


「そうなんだ。才華は逃げてないんだ」美和の瞳から涙が溢れた。

>>登場人物

名倉浩二(なぐらこうじ)17歳


鈴木隆史(すずきたかし)45歳


鈴木綾(すずきあや)42歳


佐々木美和(ささきみわ)17歳


>>設定資料

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