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DoomsDay  作者: 文乃絢千
38/56

38.家族①

「どういうことだ。浩二」鈴木隆史(すずきたかし)は名倉浩二(なぐらこうじ)の胸倉を掴んだ。


「何だよ。おっさん」浩二は隆史を睨んだ。


「二人ともやめて」鈴木綾(すずきあや)が二人の間に割って入った。


「お前、何か知っているんだろう?」


「さぁ、知らないね。知っていても教えない」浩二は煙草を取り出した。


「浩二、何か知っていたら教えてよ」佐々木美和(ささきみわ)が尋ねた。


「お前ら、人の家に勝手に入って来やがって、それが物を尋ねる態度か?」


「浩二君。何か知っているんでしょう? 才華の手紙に書いてあるのよ」綾が話した。


「一体、何なんだ。あいつは俺に迷惑を掛けないと言っていたぞ」


「浩二」隆史が再び浩二の胸倉を掴んだ。


「本当のことを言え。才華はどこにいるんだ?」


「お前には教えない」浩二は隆史の手を振り払った。そして煙草を吸い込んだ。


「浩二君、お願い。少しでもいいから教えて」綾が泣き始めた。


 浩二は煙草を灰皿に捨てると、深呼吸をした。


「おばさん、とりあえず座って」「美和も」「おっさんはそこで立ってろよ」


「何から話せばいいか……」浩二はまた煙草を取り出した。


「才華はとあるデスゲームに参加している」「日本にはいない」


「浩二、何の話をしているの? 訳が分からないよ」美和が話した。


「夢佳の手術費用を手に入れるため、才華は今、戦っている」


「そのデスゲームで優勝すると、五億円が賞金としてもらえるんだ」


「何だ? そのデスゲームってのは」隆史が尋ねた。


「要するに殺し合いだよ」


「本気で言っているのか?」


「本当の話だよ。才華は手術費用を手に入れるため、ゲームに参加している」


 隆史は呆然とした。(そんな馬鹿な、そんな馬鹿な話があるか)


 浩二は時計を見ながら、煙草を深く吸った。

>>登場人物

名倉浩二(なぐらこうじ)17歳


鈴木隆史(すずきたかし)45歳


鈴木綾(すずきあや)42歳


佐々木美和(ささきみわ)17歳


>>設定資料

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