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DoomsDay  作者: 文乃絢千
37/58

37.コミュニケーション

 多田裕也(ただゆうや)と安達信二(あだちしんじ)は北西のセーフポイントに来ていた。


「あんた、何かスポーツでもやっていたのか?」信二が尋ねた。


 裕也は無言のまま、弁当を荷物に入れた。


(この調子じゃコミュニケーションを取るのは難しいな)信二は肩を落とした。


「なぜ、そんなことを聞く?」


「ただの会話だよ。あんたが何を考えているのか理解したいんだ」


「寂しいのか?」


「そうかもしれない。こんな環境じゃ仕方がないだろ?」


 裕也はまた無言になった。二人は飲み物を確保すると、セーフポイントの外へ移動した。


「どこに向かうんだ?」信二が尋ねた。


「中央に向かう」


「ショッピングモールか。人が集まっていそうだな。でも、危険じゃないのか?」


「ここは退屈だ」


 二人が会話をしていると、後ろから女の二人組が拳銃を撃ってきた。弾丸が信二の右肩をかすめた。


「痛てぇ、このクソ女」信二は叫んだ。


「喚くなよ。ゴミ野郎」女は再び信二を狙いながら、銃の引き金を引いた。


 裕也は信二の体を突き飛ばした。信二が地面に転がると、弾丸は空を切った。


「何をするんだよ」信二は訳が分からなかった。


「テメー、邪魔すんじゃねぇよ」もう片方の女が銃を構えた。女が引き金を引く前に、裕也の工事用ハンマーが女の側頭部に直撃した。女は目を見開きながら卒倒した。


「クソ野郎が」もう一人の女が裕也を狙って銃の引き金を引いた。だが、信二が女に体当たりをすると、弾丸は別の方向へと向かった。その隙に裕也が工事用ハンマーを女の頭に叩きつけた。


 女の目玉が衝撃によって飛び出した。女は即死だった。


「あぁ、生きてる」裕也は空を見ながら呟いた。

>>登場人物

多田裕也(ただゆうや)35歳


安達信二(あだちしんじ)32歳


>>設定資料

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