36.薄暗い道
佐藤雄二と川谷純也は北西のセーフポイントで食料を調達していた。
(くそ、五、六人始末してから脱出するつもりだったが、まだ二人しかやってねぇ)純也は焦っている。
「人が居ねぇな」純也は呟いた。
「まぁ、そんなに慌てるなよ。他の連中が勝手に死ねば、それだけ優勝に近づくだろ」雄二が言った。
「それとも何か急ぐ訳でもあるのか?」
「いや、急いじゃいねーよ」「ただ、人をぶっ殺したいだけさ」
「おー怖い怖い。そんなに人を殺したいのか?」
「茶化すんじゃねーよ」「殺せば、それだけ報酬が増えるだろ?」「お前の為でもあるんだぞ。横領野郎」
「何だ? てめー、喧嘩を売っているのか?」
「売ってたらどうするんだよ」
「やるならやってやるぞ?」
「くだらねぇな。お前とやったって、何にもならねぇじゃねーか」
「まぁ、落ち着けよ。人が集まる場所に心当たりがある」
「どこだよ?」
「町の中央だ。ショッピングモールがある」「中央は利便性があるから、人が集まりやすい」
「ただし、危険な場所だぞ?」
「危険でも構わねぇ。飯を食ったら行こうぜ」
「お前はどうかしてるよ」雄二はお手上げのポーズを取った。(こいつ、何を考えているんだ?)
「それより飯だ。力を付けないとな」
二人はセーフポイントから出ると、急いで弁当を食べた。それから町の中央に向かった。夜の道は月明かりで薄暗かった。
>>登場人物
佐藤雄二30歳
川谷純也28歳
>>設定資料




