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DoomsDay  作者: 文乃絢千
35/59

35.地味な家

 伊藤俊介(いとうしゅんすけ)は東の住宅街で境界線に張られている黄色いロープを見つめていた。


「どの家にするの?」岩本京子(いわもときょうこ)が尋ねた。


「境界線から近い家だね」「できれば二階建ての家が良い」


「あの白い家はどう?」


「うーん、少し目立つな」「あまり目立たない家のほうが良いと思う」


「だったら、あの家は?」京子が指を差した。


「あの家か。うーん、そうだな。あの家なら大丈夫そうだ」


 二人は境界線から少し離れた地味な家を選んだ。


「中は意外ときれいだね」


「埃が積もっているけど、整理整頓されている」


「さっき調べた家もきれいだったよ」


「不思議な話だな。もっと荒廃していてもおかしくないのに」


「この町自体、きれいなものだわ」


「まぁ、そういうこともあるのかな。ひとまず、二階に上がろう」二人は二階に上がった。


「この部屋かな?」


「この部屋がどうかしたの?」


「窓からこの付近の景色が見えるはずなんだ」俊介は荷物を下ろした。


「へぇ、見晴らしが良いわね」


「よし、これで外の様子が分かる」「後は一階の玄関と勝手口をバリケードで塞ぐんだ」


「籠城するのね」


「食料と水はあるし、一階にトイレもあるから完璧だな」


「うまく行くと良いわね」


「あぁ、ハイバネーション作戦開始だ」「きっとうまく行く」


 二人はバリケードを作るために一階に向かった。

>>登場人物

伊藤俊介(いとうしゅんすけ)19歳


岩本京子(いわもときょうこ)20歳


>>設定資料

グロック17。扱いやすい自動拳銃。装弾数は17発。

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