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DoomsDay  作者: 文乃絢千
28/57

28.学校

 才華と大田は南東の学校に辿り着くと、二階の教室で休憩を取った。


 才華は鏡を見ながら化粧を直している。大田は双眼鏡で窓から外を眺めていた。


「大田さん、飴食べます?」才華は飴玉を大田に渡した。


「お、美味いな、これ」


 才華は荷物から家族の写真を取り出した。


「ご家族の写真か?」


「はい」


「妹さんはどこだ?」


「夢佳はこの写真の子です」才華は写真を大田に渡した。


「ん? 才華と似てないな」


「妹は母親に似ているんです。私は父親に似ました」才華は笑った。


「良いご家族だ」


「大田さんのご家族は?」


「母親がいる。親戚とは疎遠だ」


 大田は再び双眼鏡で外を眺めた。才華は窓からスナイパーライフルのスコープを覗いた。


「あの木に掛かっている看板を狙えるか?」


「はい」才華は狙いを定めて引き金を引いた。弾丸が看板のど真ん中に命中した。


「良い腕前だ」大田は感心している。


「そうですか? 弓と違って安定感がありますね。火薬で飛んでいるからかな?」


「さぁ、どうだろう? それよりお腹が空かないか?」


「空いてます」


「この近くにセーフポイントがあるから、食料を調達しよう。他に薬とかも欲しいし」


「大田さんの右肩の傷、大丈夫ですか?」


「まぁ、抗生物質と痛み止めが必要だな」


「早く取りに行きましょう」才華は心配そうな顔をしている。


 二人は南東のセーフポイントに向かった。夕暮れの光が二人を照らしていた。

>>登場人物

鈴木才華(すずきさいか)17歳


大田六三郎(おおたろくさぶろう)49歳


>>設定資料

L115A3。ボルトアクション式の大口径スナイパーライフル。射程距離は1,500m。弾はマグナム弾。

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