27.山小屋
高杉真作は森の中で女の首を絞めていた。女の顔色が青ざめる。真作は更に力を込めた。女は真作の顔を爪で引っかいたが無駄な足掻きだった。女が動かなくなると真作は手を離した。
「邦夫、そっちの方は?」
「あそこで死んでますよ」阿部邦夫は指を差した。男の死体が転がっている。
「しかし、人殺しってのはあんまり良い気分じゃねぇな」
「まぁ、俺ら警察官ですし、罪悪感があるんじゃないっすか」
「罪悪感か」
「でも、これで二千万円っすよ。先輩」
「普通に稼ぐのが馬鹿らしくなってくるな」真作は地面に落ちている石ころを蹴った。
二人は森の中にある山小屋へと向かった。
山小屋は近くで見ると一軒家ほどの大きさだった。扉には鍵が掛かっている。
真作は扉を蹴り破った。中には鹿の剥製、狩猟道具や大きめのソファが置いてある。
「埃が被っているが何とか使えそうだな」真作はソファに座った。
「ここにコーヒー豆があるんすけど飲めますかね?」邦夫は瓶を手に取った。
「邦夫、腹壊すぞ」「そういや裏に手動ポンプがあったな。水なら大丈夫だろう」
「俺、汲んで来ます」
真作は部屋の中を見ていた。大きい棚の扉に鍵が掛かっている。真作は鍵を壊した。中には猟銃が並んでいた。真作は猟銃を手に取った。(かなり昔の銃だな)下の段に弾のケースが重ねられている。
「先輩、結構美味いっすよ」邦夫が水を飲みながら部屋に戻って来た。
「何してるんすか?」邦夫は水筒に入れた地下水を真作に渡した。
「昔の猟銃だ。十本くらいある」そう言いながら真作は銃の棚を閉めた。
>>登場人物
阿部邦夫29歳
高杉真作31歳
>>設定資料




