25.映画館
本田啓介と杉田洋三郎は、南にある映画館に辿り着くと休憩を取った。
「おい、見ろよ。手書きの看板だぜ」啓介は少し興奮気味に話した。
「看板がどうした?」
「昔はポスターなんか無かったから、手書きの看板を作っていたんだよ」
「珍しいのか?」
「あぁ、珍しいな。しかも、西部劇の看板だ。かなり昔の映画だな」「この時代の映画には音声が無いんだ。字幕が流れているだけさ」
「音が無いのか」
「サイレント映画って奴だな。音楽を生演奏で流す映画館もあったらしいよ」
「へぇ、詳しいな」
「洋三郎、お前は何か趣味とか無いのか?」
「サッカー以外に興味は無いね」
「そうか」
啓介は映画館の中に入ると、入口のホールを眺めた。赤い絨毯が敷かれている。
「敵を殺さなくて良いのか?」洋三郎が尋ねた。
「良い案がある。聞くか?」
「あぁ、教えてくれ」
「セーフポイントを見張るのさ。楽な話だろ?」「この町は大きいからな。探す手間が省ける」
「一理あるな。いや、かなり有効な手段だ」
「ところで、映写室を見て来ても良いか?」
「あぁ、好きにすれば良いさ」「俺は少し横になるよ」洋三郎は館内のベンチで横になった。
啓介は映写室に入ると、昔のフィルムを眺めた。埃を被った古い映写機も置かれている。
啓介は英語で書かれた古い書類を読んでいる。(町の名前か?)書類には「キャッスルR映画館」と記入してあった。
>>登場人物
本田啓介33歳
杉田洋三郎34歳
>>設定資料




