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DoomsDay  作者: 文乃絢千
24/57

24.監視

 宮内祥子(みやうちしょうこ)と武田愛(たけだあい)は死体を見ている。


 祥子は髪をかき上げた。死体には顔がなかった。祥子は死体の手を取ると胸の上に重ねた。そして死体の衣服を整えた。


「あの子が殺したのかな?」と愛が尋ねた。


「多分、そうね」


 祥子はこの世で一番汚いものを見るかのように男の死体を眺めた。首筋には傷跡があった。


「手際が良いね」


「怖い相手ね。下手をすると、こっちがやられる」


「どうするの?」


「二人を監視するの。どこかに隙があるはずだわ」祥子は笑みを浮かべた。


 伊藤文江(いとうふみえ)と高橋早苗(たかはしさなえ)は北西の住宅街にたどり着くと、一軒の家を選んだ。


「可愛らしい家ね、文江さん」


「えぇ、早苗さん」


 二人は家の中を簡単に掃除すると、食器棚やベッドで玄関の前にバリケードを作った。


「秘密基地の完成ね」早苗はバリケードの内側に【M26手榴弾】を並べた。


「良い感じだわ」


「早苗さん、何か食べ物持ってない?」


「確か、お煎餅があったはず」早苗は荷物から煎餅の袋を取り出した。


「んー、美味しい」


「お茶もどうぞ」早苗は水筒から冷たい麦茶を注いだ。


「食料と弾薬を取りに行かないとね」


「ここからセーフポイントまで十分程度かしら」


「えぇ、近いわ」


「夜になったら向かいましょう」


 二人は秘密基地でのんびりと日が暮れるのを待った。

>>登場人物

宮内祥子(みやうちしょうこ)17歳


武田愛(たけだあい)17歳


伊藤文江(いとうふみえ)59歳


高橋早苗(たかはしさなえ)62歳


>>設定資料

コルトSMG。サブマシンガン。装弾数32発。


ベレッタ92。扱いやすい自動拳銃。装弾数は15発。


M26手榴弾。破片手榴弾。爆発の衝撃と金属の破片を広範囲に飛散させる。

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