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DoomsDay  作者: 文乃絢千
23/56

23.憧れ

「ここはアメリカなの?」遠藤茜(えんどうあかね)は英語で書かれた古い看板を見ながら菊池友康(きくちともやす)に質問した。


「多分、そうだと思うよ。銀色のキャンピングカーが置いてあったし、看板も英語表記だからね」


「元炭鉱の町か」


「石炭が採れなくなったんだろうね。昔は活気があったんだと思う」


「へぇ、あんた。博学なのね」


「まぁ、地元では進学校だったから」友康は道端の石ころを蹴った。


「私たち、どこに向かっているの?」茜は友康の顔を見つめた。


「中心部だよ」


「何で中心部なの?」


「茜さんはたくさん、人を殺したいんだろう? 中心部なら色々と融通が利く」


「どういう訳?」


「中心部だと地の利があるのさ。上下左右、どの方角にも行ける。人を探しやすいし、人も集まる」


「あんた。本当に駄目なホストなの? 頭が回るし、会話も自然だよ?」


 友康は上空の撮影用ドローンを眺めている。ドローンはこちらを撮影しているようだった。


「俺の家は貧乏だから、大学は無理だった。ホストなら支度金も出るし、寮も完備だからね」


「東京に憧れたんだ。その上、ホストなら一攫千金も夢じゃないから」


「でも、そんな人は一握りの世界だからね。俺には向いてなかった。お酒も弱いし」


「茜さんは優しいんだね」


「私、これでも保育士志望なんだから」


「本当に? 子供が好きなの? 茜さんが?」


「あんた、撃つよ?」


 友康は歩きながら地図を眺めた。ショッピングモールまであと僅かだった。

>>登場人物

菊池友康(きくちともやす)21歳


遠藤茜(えんどうあかね)20歳


>>設定資料

デザートイーグル。マグナム弾を連射出来る、世界最大級のハンドガン。

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