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DoomsDay  作者: 文乃絢千
22/56

22.怪物

 多田裕也(ただゆうや)と安達信二(あだちしんじ)は、目的もなく、ただ町を彷徨っていた。


「退屈だ」


 信二は裕也に尋ねた。


「あんた、頭がおかしいのか? 何かの病気か?」


 裕也は無言だった。


 信二は考えた。(次に頭を割られるのは俺だ。なんとかしないと)


「俺はあんたの頭には興味がない」裕也が突然、話し出した。


 信二は心の奥底から恐怖を感じた。(こいつは一体……?)


「退屈だ」


 信二は唇を舐めた。(どうして俺の考えが分かった? なぜだ?)


「次は疑問か?」裕也が信二の目を見つめた。


 信二は震えた。背筋が凍るようだった。生まれて初めての経験だった。


「あんた、一体何なんだ?」


 信二が尋ねた瞬間、後ろから二人組の男が襲ってきた。二人組の一人が裕也の背中を鉄の棒で叩いた。裕也は無表情のまま前のめりに倒れた。


「ははは、転んでやんの」男は裕也を見ながら笑った。


 裕也はゆっくりと起き上がると、工事用ハンマーを片手で振り上げた。ハンマーが男の顎を砕いた。男は悲鳴を上げた。顎から大量の血が流れている。


 裕也は工事用ハンマーを持ち上げると、男の頭を狙った。男の頭が半分潰れた。裕也はもう一人の男を見つめた。


「ま、待て、俺が悪かった。見逃がしてくれ」男は逃げ出した。だが、裕也は男を追いかけた。


 裕也は信じられないほどの速度だった。男の足にハンマーを引っ掛ける。男は派手に転んだ。


 男は何かを叫んでいる。しかし、裕也はハンマーを男の頭に叩きつけた。脳みそが辺りに散らばった。


「あぁ、生きてる」

>>登場人物

多田裕也(ただゆうや)35歳


安達信二(あだちしんじ)32歳


>>設定資料

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