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DoomsDay  作者: 文乃絢千
21/56

21.ハイバネーション作戦

「ねぇ、俊介。少しだけ休憩しない?」岩本京子(いわもときょうこ)が尋ねた。


「そうだね。休憩しよう」伊藤俊介(いとうしゅんすけ)は立ち止まった。


 京子は地面に座ると、リュックから化粧ポーチを取り出した。


「何で東の住宅街なの? 遠くない?」京子はアイラインを引いた。


「遠いからいいんだよ。それも作戦の一つだ」俊介は水のペットボトルを取り出した。


「作戦って何?」


「聞いて驚くなよ? ハイバネーション(冬眠)作戦だ」


「何それ?」


「最後まで生き残った奴が優勝だろ? だったら最後まで隠れるんだ。誰にも見つからないように」俊介は水を飲んだ。


「うまくいくかな?」


「最初にセーフポイントから食料を多めに持っていくんだ。出入りが多いと敵に見つかるからね」


「俊介、頭いいね」京子は化粧ポーチをリュックに戻した。


「飛行機に乗っている時から考えていたんだ。大丈夫、きっとうまくいく」俊介は空になったペットボトルを遠くへ投げた。


(ハイバネーション(冬眠)作戦か。意外と悪くないかも)京子は立ち上がった。


 二人は東の住宅街に向けて再び歩き始めた。

>>登場人物

伊藤俊介(いとうしゅんすけ)19歳


岩本京子(いわもときょうこ)20歳


>>設定資料

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