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21.ハイバネーション作戦
「ねぇ、俊介。少しだけ休憩しない?」岩本京子が尋ねた。
「そうだね。休憩しよう」伊藤俊介は立ち止まった。
京子は地面に座ると、リュックから化粧ポーチを取り出した。
「何で東の住宅街なの? 遠くない?」京子はアイラインを引いた。
「遠いからいいんだよ。それも作戦の一つだ」俊介は水のペットボトルを取り出した。
「作戦って何?」
「聞いて驚くなよ? ハイバネーション(冬眠)作戦だ」
「何それ?」
「最後まで生き残った奴が優勝だろ? だったら最後まで隠れるんだ。誰にも見つからないように」俊介は水を飲んだ。
「うまくいくかな?」
「最初にセーフポイントから食料を多めに持っていくんだ。出入りが多いと敵に見つかるからね」
「俊介、頭いいね」京子は化粧ポーチをリュックに戻した。
「飛行機に乗っている時から考えていたんだ。大丈夫、きっとうまくいく」俊介は空になったペットボトルを遠くへ投げた。
(ハイバネーション(冬眠)作戦か。意外と悪くないかも)京子は立ち上がった。
二人は東の住宅街に向けて再び歩き始めた。
>>登場人物
伊藤俊介19歳
岩本京子20歳
>>設定資料




