予期せぬ仲介者
アカメは懸命に平静を装おうとしていた。姿勢を正し、呼吸を整え、外見のすべてを几帳面に取り繕いながらも、その内側では嵐のような疑念が渦を巻いていた。疑いは静かに、しかし執拗に彼を苛み、何度理屈で打ち消そうとしても緩む気配がなかった。
あれ以来、彼女からは何の連絡もなかった。数週間前、アパートの中で交わしたあの会話から一言も。事務所に加わるのか、それとも完全に立ち去るのか、確かめる術は何もなかった。今の彼は、自分がこの状況すべてを読み違えていたのではないかと考え始めていた。もとから存在しなかったものを、希望だけで確信に変えてしまったのではないかと。
あの日、彼女の関心を見誤ったのだろうか。ゼロから築き上げてきたものを本気で信じると言ったのなら、なぜ何週間も音沙汰がないのか。
こうした問いが際限なく頭の中を巡り、繰り返すたびに重みを増していき、安らぎにも明瞭さにも似た何かへ落ち着く気配は一向になかった。眠れぬ夜がその疑念をさらに研ぎ澄まし、単なる懸念というより、ほとんど執着に近いものへと変えていった。
しかし、しぶしぶながら記憶が彼を訂正した。彼女は加わるとはっきり約束していない。あの日、半端に終わった計画書と散乱したメモに囲まれた狭いアパートの中でも、それは明言されていなかった。
それ以来彼が築き上げてきた確信は、すべて自分自身の想像の産物だった。彼女が実際に口にした言葉ではなく、希望の断片から組み立てたものにすぎない。必死さが記憶をどれほど容易に、現実よりもずっと有望なものへと歪めてしまうかを、彼はいくらか苦々しく理解していた。
しかし、二人の会話はその時点でまた行き詰まりに達していた。彼女の躊躇いと彼の粘り強さの間で立ち往生していた。どちらかがさらに踏み込む前に、別の客が現れ、二人の会話をかろうじてつないでいた細い糸を断ち切った。自動ドアがいつもの音でその闖入を告げた。
アカメは考えるより先に新しい来客へ視線を向けた。先ほどまでの苛立ちよりも好奇心が勝った。この新しい人物がレジ係に真っ直ぐ近づいていくのを、彼は見ていた。頻繁に訪れる者特有の気安さで動き、彼がいまだ持ち得ていない形でこの場所に馴染み、その存在だけで店全体の空気を変えてしまうような人だった。
「ヴィオ~、家の鍵貸してくれない? 今日ひどい目に遭ったの」
アカメは、レジ係とこの予期しない来客の間で交わされるやり取りをただ見守るしかなかった。何も言わず、何も差し出さず、ただカウンターの近くに立ったまま眺めていた。まるで、何か私的なものへ不意に踏み込んでしまった部外者のような、妙な居心地の悪さを感じながら。
「ヒミコ、前にも言ったよね。『クレジットカードに頼る人と違って、私は現金で全額払える』みたいな冗談で人をからかうの、やめてって」
彼女が鍵を取り出し、それ以上の反論もなく差し出すのを彼は見ていた。その仕草はほとんど自動的で、まるでこのやり取りが数え切れないほど繰り返され、長年の親しさですっかり滑らかになっているかのようだった。
「でも……ポッキー、友達価格でもらえたりする? 気分を直すのに何か必要なの」
レジ係が頷くのに気づいた。彼女の様子に何かが微かに変化していた。初めて出会ったときとも、数週間前のアパートの中とも違う何かが。その小さな和らぎは、彼が予想していた以上に彼の興味を引いた。
ほどなくして、ヒミコと呼ばれたその女性は一箱のポッキーを手に戻ってきて、実際の値段より明らかに少ない硬貨を差し出した。店の方針への静かな反抗のようなその行為を、どちらの女性も特に変わったこととは思っていないようだった。
「シフト、今日の夜まであるから。家で待ってて」
アカメはそのやり取りを見つめ続け、口調の変化や、言葉にされない理解の一つ一つを吸収していった。そしてふいに、思いもよらない明瞭さで何かが胸に落ちた。
この店に来て以来、レジ係の表情にほんのわずかでも変化が生じたのを目にしたのは、これが初めてだった。劇的な何かではなく、他の誰も気づかないほど些細なものだったが、いつもの落ち着きの奥に確かに存在していた。
正直なところ、ほとんど何も変わっていないに等しかった。目元にわずかな柔らかさが宿り、姿勢のこわばりがほんの少し抜けただけだ。それでも、これまでのどの出会いと比べても、この断片は重要な、ほとんど啓示めいたものに感じられた。
一方で、彼女がヒミコの前でこれほど開けっぴろげに振る舞うことを、無視することはできなかった。自分に対して、あるいは日々の取引以外何も期待せずに扉をくぐる他のすべての客に対して保っている、あの用心深い距離とは明らかに対照的だった。
その対比が彼の頭の中に何かを植え付けた。ほとんど自分の意志に反するように、その考えは少しずつ形を成していった。彼女たちの気安く、慣れきったやり取りを眺め続けるうちに。
やがて好奇心が慎重さに勝り、アカメは彼女とこれほどまでの親しさを分かち合うこの客について尋ねてしまった。誰も足を踏み入れられない場所を占めているように見える相手について。
「お二人、かなり親しそうですね。長い付き合いなんですか」
二人の女性が同時にこちらを振り向いた。新しい来客が現れて以来初めて、互いから注意が逸れた瞬間だった。
「ねえ、バイオレット。このお客さん誰?」
バイオレットはいつもの平坦な表情のまま、ヒミコの問いに間を置かず答えた。その口調には、先ほど見せていた温かみは何一つ残っていなかった。
「前に話した、VTuberの創業者さん」
アカメはすぐにヒミコへ自己紹介をした。これまで何度も繰り返してきたのと同じ礼儀を差し出しながらも、この紹介にはどこか違う重みがあった。たった今目にしたものを踏まえると、なおさらそう感じられた。
「失礼します。すぱべーすの代表、赤女赤和女と申します。姫星さんに仕事のオファーについてお話ししているところです」
ヒミコの目に、隠しようのない好奇心が輝いた。その眼差しの強さに、アカメは自分の存在がどれほど二人のいつもの朝を乱してしまったかを、改めて意識せずにはいられなかった。先ほど頭の中で形になりかけていた考えは、結果がどれほど不確かであろうと、今や一つの計画のようなものへと固まっていった。
蛍光灯の硬い光の下、カップ麺と缶コーヒーの棚に囲まれながら、アカメは自分のやり方そのものを見直し始めていた。何週間もの慎重な説得、形式張った説明、練り上げた言葉の数々は、丁寧な躊躇い以上のものを何も生み出さなかった。それなのに、この短く台本のない一瞬が、これまで彼が丹念に組み立ててきたどんな会話よりも、バイオレットについて多くを物語っていた。
粘り強さだけでは足りないのかもしれない。彼女を理解するには、まったく別の何かが必要なのだと彼は悟った。まだ考えたことのない角度、自分の世界よりも彼女の世界に近い視点が。友人の隣でポッキーの箱を手にしながら気軽に立っているヒミコが、不意に、邪魔者ではなく思いがけない好機のように見え始めた。予期していなかったが、もはや見過ごす気にはなれないものとして。
その日、彼の朝を支配していた躊躇いが何であったにせよ、自動ドアがその日二度目に開いた瞬間、何かが確かに変わっていた。




