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夜行準急(中編)
「ええ、そうですが。」
コンプレッサーとモーターの音が響く中、僕は答える。
「そうかそうか。じゃあ、これを渡そうじゃないか。」
と言い、その老人はブレスレットを差し出してきた。
銀の本体に、エメラルドや水晶が埋め込まれて、側面にはキリル文字が書いてあった。
「もちろんタダというわけにも行かないが、そうだな…1500ペルでどうだい?」
「1500ペル!?」
「おや、高かったかい?」
「そんなことないですよ!値段が低すぎるんですよ!」
「まあまあ、ぜひ買っておくれ。」
そう言われたので、僕は1000ペル札と500ペル札を出し、ブレスレットを受け取った。
帰り際、その老人は「大事にするんだよ。」と言い、先頭車の方へと歩いていった。




