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なぜか俺のところに天使と悪魔がやってきた件  作者: 和の心
第2章 対決、悪魔軍団
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第23話 序章

カレンダーをめくり、5月になった事を実感する。

五月病という言葉があるくらいだ。この時期に気分が憂鬱になるのは決定事項といえるだろう。

ゴールデンウィークは、龍也とサッカー観戦したり、神原さんと秋葉原に行ったり、ウリエルに遊園地へ連行されたりと忙しくも楽しく過ごすことができた。


今日は連休明けの初日、寝たいという欲望と学校へ行かねばという義務感の戦いの結果、学校へ行くことを決断し玄関の扉を開ける。ウリエルは神様から呼び出されたとかで天界に行っていて、ただサボりたいだけなのではと疑いたくなる。


ぼんやりと通学路を歩いていると俺はある事に気がついた。人がまったくいない、普通はサラリーマンとか学生さんとすれ違ったりするのだが。

まぁ皆連休明けでゆっくりめの通学通勤なんだと思い、特に気にはとめなかった。冷静に考えればおかしいのだが、この時はまったく頭が働いていなかったのだ。


教室のドアを開けると、ほとんどの生徒がまだ来ていなかった。来ていたのは神原さんと丸井君だけ。

俺は不思議に思いながらも眠気が凄かったのでとりえあず自分の席に座り仮眠を取ることにした。




「天道くん」


ん?俺を呼ぶ声が聞こえるなと思い、顔を上げるとそこには神原さんがいた。

「どうしたの神原さん

 何か用事?」


「えっと、それが朝礼の時間になっても私たち以外

 誰も来ていなくて」


「そっか、そっか

 連休明けだもん、、、

 ん?マジで?」


「はい、おかしいですよね?

 今丸井君が職員室へ先生を探しに行ってくれてま

 す」


どうなってる、この状況は明らかにおかしい。だが少なくとも昨日は普通だった。今日の朝何かが起きたということか、そういえば朝家を出る時家族に誰も会わなかった、まさかな。


「やっぱり先生も誰もいないみたい

 あ、優君起きたんだね」


「うん、おはよう丸井君

 しかし一体何がどうなってるんだ」


俺たち3人色々考えてみたが、全く検討がつかなかった。正確にいうと、俺はある可能性を思いついていたのだがすぐに言い出せずにいた。でもやはりこれしかない。

「ルカーサル、これって」


「優、悪魔の仕業ではないかと思ってるんだな」


「うん、そう思いたくはないけど」


「優が寝ている間に私とベレトで他の人たちの様子

 を見てきたのだが、全員眠っているようだ」


「眠っている?」


「ああ、試しに色々起こそうとしてみたんだか起き

 る気配はなかった

 あれは確実に何かの魔法にかかっている

 だが、たかが悪魔1人で町中の人を眠らせるなど

 不可能のはず」


「悪魔同士が協力している可能性があるってことか

 だがそうなるとひとつ疑問があるな

 なぜ俺たち3人だけがその魔法にかかっていない

 のか」


「そうですよね、私たちに共通する特徴があるので

 しょうか?」


「それは多分

 丸井君、君の使い魔ってもしかして悪魔なの

 か?」


「うん、実はそうなんだ

 2人も悪魔が使い魔だったんだね」


「つまり、悪魔を使い魔として持つ者だけがこの魔

 法にかからないってことか」


「とりあえずこの魔法を行使している悪魔を捕まえ

 よう、3人とも協力してもらっていいか?」


「もちろん」


「はい、やりましょう」


「そうだね、このままじゃどうしようもないし」


そして俺たちはその悪魔の捜索を開始した。ウリエルとベレトも魔法を使って全力で探したのだが、結局見つける事は出来なかった。

「やはり、魔法を使って姿を隠しているのだろう」


「この広い町の中で悪魔1人を探すのはとても難し

 いですよね」


「いや、この魔法が町全体に広がっているものなら

 ば必ず町の中心部にこの悪魔はいるはずだよ

 ここまで大掛かりな魔法だ、確実に成功させるた

 めにはそれが最善だから」


「す、凄いですね天道君」


「うん、よくそこまで推理できるもんだ

 さすがだね優君」


「なんか照れるなー」


「すまんが今はあまり猶予がない、早速その場所に

 向かうぞ」


俺たちは街の中心部、つまり市民ホールへ向かった。着いた途端、ルカーサルとベレトがここに悪魔がいる事を察知した。ホールに入ると、舞台のど真ん中に高校生くらいの男と悪魔が1人立っていた。

「おおー、予定より随分早いご到着で 

 なかなかやるね天道くん」


「この騒ぎはお前がやったのか?」


「そうだと言ったら?」


「何が目的か知らないが、こんな事をしても何も解

 決しないと思うぞ」


「悪いけど、今君に構っていられるほど暇じゃない

 んでね

 お前たち、よろしく」


奴がそう言うと、舞台の袖から悪魔が2人出てきた。やはりこの事件には悪魔が何人も関わっているらしい。

こんな大変な時にウリエルはいつ戻ってくるんだろうか。あいつに限って何かあったとは思えないけど無事でいてくれ。




「はぁー、やっと終わった

 急に会議なんて困りますよ、今日は久々に優さん

 と登校するはずだったのに」


人間界への扉を開こうとしたがびくともしない。


「え?ちょ、老朽化が進んでるじゃないですか

 だから新しいのに変えた方が良いって言ってるの

 に」


「ウリエル、どうやら今人間界全体に結界が張られ

 ているみたいで誰もそっちに行けないらしいの」


「う、嘘でしょ

 優さん大丈夫ですよね?」



 




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