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なぜか俺のところに天使と悪魔がやってきた件  作者: 和の心
第2章 対決、悪魔軍団
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第24話 激突

「我が名はダエーワ、貴様らに地獄よりも辛く苦し

 い罰を与えよう」


「私はオノケリス、この世の男は全て私のもの」


ゴツい見た目のいわゆるケンタウロスみたいな格好をしているダエーワなる悪魔と妙に色っぽい雰囲気を漂わせているオノケリスなる悪魔が俺たちの前に立ち塞がった。


「3人とも下がっていろ

 こいつらは私とベレトで倒す」


「頼む、ルカーサル」


「花のことは私が絶対守るから」


「うん、気をつけてねベレト」


悪魔同士による戦いが始まった。ダエーワは見た目通り強力な悪魔のようでルカーサルとベレトは苦戦を強いられた。

「まず、私が動きを止める

 その隙にたたみかけろ、ベレト」


「了解」


ルカーサルが氷の魔法を発動し、ダエーワの動きを止める。その瞬間ベレトが魔法で煙幕を張り、そのまま手から紫色のエネルギー玉を出し奴に叩き込んだ。効いたかに思われた攻撃はまったく通用しておらず、雄叫びを上げたかと思うと空気の刃みたいなものを作り出し、2人に攻撃した。あまりのスピードに2人とも避けられず直撃し壁に叩きつけられた。


というか、やっぱり皆さん魔法使う時に詠唱なさらないのね。分かってはいたけどウリエルが変わってるだけなんだな。

ん?そういえばもう1人のオノケリスとかいう悪魔はいったいどこに


「張り切ってるわね、ダエーワ

 それじゃあ私も仕事しますか」


その声を聞き、振り向くとそこにはオノケリスがいた。


「ヘブンドリーム」


おお、この人は魔法名言う派の人だったのか。

なとど感心している内にそばにいた神原さんと丸井君が倒れてしまった。


「え?どうしたんだ2人とも

 お前いったい2人に何をした?」


「人間どもは無傷のまま連れてこいという命令なの

 で眠ってもらったわ

 今頃自分が心から見たいと思っている夢の中だろ

 うね」


「マジか、なんつー魔法だ

 ん?何で俺には効いてないんだ?

 俺にはかけてないってことか」


「いいえ、かけたわ

 どうやらあなた精神系の魔法に強い適性があるよ

 うね」


「よく分からんけど、残念だったな」


「まぁ他にも方法はあるけど」


「方法?」


「ねぇ僕、お姉さんとあ、そ、び、ましょ?

 心配しなくてもお姉さんが手取り足取り教えてあ

 げるわ」


「結構です

 そんなことより2人を元に戻してくれ」


「う、嘘でしょ

 あなた私の誘惑の魔法が効いていないの?」


「誘惑の魔法?」


「ええ、私の事を見たら大概の男はその欲望を抑え

 られなくなる

 男なんて所詮は本能で動くケダモノ

 外見が良ければそれでいいはずでしょ?」


「あのなぁー

 確かにお前の言ってることは正しい

 だが、俺は外見の良さなど信用していない

 キラキラしているものほど実体はものすごい真っ

 黒だったりするんだよ」


「え?何んなのこの男

 過去に悲しい恋愛でもあったのかしら

 面倒だから直接精神に侵入しましょうか」


「そんなことできんの?」


「ええ、魔力は大量に消費するけどね

 インベイション」


ん?目の前からオノケリスが消えた。本当に精神の中に入ったのか。



全く、この魔法を使うことになるとはね。

しかし坊やの精神の風景はなぜ海辺の砂浜なの?相当なロマンティストだということかしら。

あら、誰かいるわ。きっと坊やの好きな人ね。この子を潰せば私の誘惑もきっと効くわ。




眩い光が辺りを包み込んだその瞬間、目の前にオノケリスが現れた。

「俺の精神に侵入していたのか? 

 特に何の変化もないみたいだけど」


「負けたわ、まさかここまでピュアな男がこの世に

 存在していたなんて」


「え?どういうことだよそれ」


「あなたの心には未だに死んでしまった初恋の人が

 いるのね

 その人が海に行きたいと言っていたから風景まで

 海辺の砂浜なんて」


「お、お前

 人の恥ずかしい事をペラペラ喋りやがって

 言っとくけどあの子の事はもう好きではないから

 な」


「うんうん、分かってるわ

 もう手の届かない人だものね」


「あれ?私いったい

 天道くん、何があったの?」


「よかった、2人とも目覚めたんだね

 あいつの魔法で2人とも眠らされていたみたいな

 んだ」


「そうなんだ

 ん?優君顔が赤いけど大丈夫?」


「だ、大丈夫

 何でもないよ」


「さて、私は坊やたちに力を貸す事に決めたわ」


「なんで急に?」


「いいものを見せてもらったからね」


「天道くん、何か見せたの?」


「いやーちょっと心の内を曝け出しただけさ」


ドン、という効果音と共にルカーサルとベレトの合体魔法である火の鳥がダエーワを貫いた。どうやらあっちも決着がついたようだ。


「優、すまないそっちに1人行かせてしまって」


「大丈夫、どうやら俺たちに協力してくれるみたい

 だ」


「本当か?いまいち信用できないが今はあの悪魔を

 倒すのが先決だ」


「ああ、そうだな」


俺たちは再び謎の男と連れの悪魔の所へ向かった。


「お前の部下の悪魔たちは倒したぞ

 さぁ何でこんな事をしたのか洗いざらい話しても

 らおうか」


「本当に予想を上回る男だね、天道くん

 仕方ない、相手をしてやれアザゼル」


「はい」


「な、アザゼルだと!?」


「ルカーサル知ってるのか?」


「ああ

 悪魔の中でも指折りの実力者だ

 正直魔力をだいぶ消費している私たちでは勝ち目

 は無い」


「な!?

 じゃあどうすれば」


「仕方ないな

 私が足止めをするからそのうちに逃げろ」


「そんなのダメだよ、ベレト

 皆で戦えば何とかなるんじゃ」


「残念だけどこのままじゃ全滅は免れないわ

 花を頼むわよ、ルカーサル」


「ああ、分かった」


「そんな、行かないでよベレト

 私のそばにずっといてくれるんでしょ?」


「花、今までありがとう

 あなたと過ごす日々はとても楽しかった」


「やめて、お願いベレトーーー」


「すまん花」

ルカーサルはそう言うと、神原さんに魔法をかけ眠らせてしまった。


「いくぞ、優」


「おい、アザゼルとインテリ凶悪犯

 俺は絶対もう一度お前たちの前に現れる

 だから、分かってるな」


俺はそう言い残し、皆とともに市民ホールから脱出した。




「この悪魔はどうしますか?」


「殺さず、どこかで幽閉しておけ

 天道くんはもう一度現れると言っていた

 つまりこの悪魔には人質として価値があるから何

 かを代償に必ず取り戻すという事なのだろうから

 ね」


「なるほど、あれはそういう意味でしたか」


「どうやら想像以上の男のようだ

 天道 優は」








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