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なぜか俺のところに天使と悪魔がやってきた件  作者: 和の心
第2章 対決、悪魔軍団
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第21話 迷子

俺が学校に行く途中には公園があり、滑り台やブランコなど一通りの遊具は揃っていて中々大きい公園である。

ある日登校中、ふとその公園に目をやると、育ちの良さそうな小学校低学年くらいの男の子が不満そうな顔をしてブランコの椅子に座っていた。

多分大丈夫だろうとは思いつつ、俺はその男の子に声をかけた。

「ねぇ君、お父さんとお母さんはどこにいるの?」


「お前、僕が見えているのか?」


「うん、普通に見えるけど」


え、何?もしかして幽霊か何かなの?

やばいな。ウリエルは既に学校いっちゃったし、

ルカーサルも用事があるとかで朝からいないし。

いやまだ悪霊と決まったわけじゃない、この世には可愛い女の子の霊と同居してる熱血霊媒師もいるくらいだ。とりあえず事情を聞いてみよう。

「今日はどうして公園に?」


「付き添いの奴がどこかに行ってしまってな

 暇だからブランコでも乗って暇を潰していたとい

 う訳だ」


なぜこんなに横柄なのかはひとまず置いておこう

「そっか、人を待ってるだけなんだね

 じゃあ俺は学校あるからこれで」

と言って立ち去ろうとすると


「おい、待て

 1人で遊ぶのも飽きた

 よってお前、僕の相手をしろ」


「いやー、さすがにそれは

 ごめんね」


「なるほど、貴様はこんな孤独な子供を公園に置い

 て学校に行っても、心が痛まない薄情な人間とい

 う事だな」


何て的確に人の痛いところを突いてくる子供なんだ。正直放っておきたいところだけど、ここでこの子を見捨てて後悔するのも嫌だしな。

「分かった、じゃあ何して遊ぶ?」


「そうだな、まずはかけっこ勝負をするぞ」


「え?それだと俺が大分有利な気がするけど」


「心配するな、お前が僕に勝つのは不可能だ」


何て生意気な子供なんだ。

よし、ここは大人の威厳というのを見せるためにそこそこの僅差で勝つ事にしよう。

「よーい、どん」ではじめた徒競走は俺が全力を出したのにも関わらず圧倒的な大差で敗北した。

「はぁ、はぁ、はぁ 

 君は何でそんなに、速いの?」


「あまり落ち込むな

 僕の才能が圧倒的なだけで、別にお前が遅いわけ

 ではない」


「くっそー、小学生に負けるとは

 凄いんだね、君

 そういえば名前は?」


「ベリアル」


「何だ、外国人なのか

 通りで整った顔立ちしてると思ったよ」


「お前は日本人の中でも随一のとぼけづらだな」


「はぁー、まったく年長者には敬意を払ったほうが

 いいと思うぞ

 俺には別にいいけどさ」


「心配するな、人は選んでいる

 父上には特にな」


「あ、そうですか

 お父さんは厳しいの?」


「父上はとても偉い立場の人でな

 別に厳しいというわけではないのだが、周りから

 のプレッシャーとかもあって、常に結果を求めら

 れるんだ

 お前には理解できないことかもな」


「うーん、ベリアル君がどんな状況にいるのか分か

 らないし偉そうな事は言えないけど

 別に無理して立派に振る舞うことないと思うよ

 多少欠点があった方がリーダーとして人気になれ

 るだろうし」


「だが自分を曝け出して、皆離れていってしまった

 ら取り返しがつかないぞ」


「そうなったらその時だ

 その立場なんて放り出して自由に生きればいいさ

 案外なんとかなるかもよ」


「とんだ楽天家だな」


そう馬鹿にしつつも、ベリアル君は少しスッキリした顔をしていた。少しでも役に立ててなによりだ。

その後、遊具を使って色々と遊んでいたらいつの間にか夕方になっていた。

そして公園の入り口の方からスラッとしたできるサラリーマンっぽい男の人がこちらに歩いてきた。

「ベリアル様、やっと見つけました

 大丈夫でしたか?」


「ああ、問題ない

 そこにいる男で遊んでいたからな」


「そうでしたか、ベリアル様の相手をしていただき

 ありがとうございました」


「いえ、久しぶりに公園で遊べて楽しかったです

 またね、ベリアル君」


「じゃあな、優柔不断男」


「いや俺には天道 優っていう名前があるから

 次にどこかで会ったら、また遊ぼうなー」


そしてベリアル君は付き添いの人ともに帰って行った。俺も帰るか。



「ベリアル様、どうでしたか?人間界は」


「平凡そのものだな

 住んでいる人間も大したことない連中だ

 でもまぁ思いの外楽しめた

 次に来る時も同じ町にしよう」


「ベリアル様、それはもう一度彼に会いたいからで

 はないですか?」


「な、何を言っている

 サタンの息子である僕がたかが平凡な人間1人に

 会いたいと思うわけないだろう」


「素直じゃないですねー、誰に似たのやら」


「父上に言われたから仕方なく来た

 だがそのおかげで、なぜ父上が人間を気に入って

 いるのか少し分かったような気がする」


「それはそれはサタン様もお喜びになられますね」



俺が家に帰ると、ウリエルから何があったか質問攻めにあい、ただでさえ疲れているのに余計疲れた。

俺は自分の部屋へ行き、ベッドに横になっていると

ルカーサルが疲労感を漂わせ床に座り込んでいた。

「何かあったのか?ルカーサル」


「朝から人探しをしていてな

 見つかったからよかったもののもうクタクタだ」


「そうか、お互い大変だったな」


俺はそのまま眠りについた。

ルカーサルの探していた人物が俺と遊んでいたベリアル君だと知るのはもう少し後のことである。


次回はついにルカーサルの過去が明らかに、、、

なるかもしれません

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