第20話 ウリエルの友達
ウリエルが転校してきて2週間が経った。
朝や昼休みは事あるごとに誘惑?なのかからかってるいる?のかは分からないがよくちょっかいを出してくるが基本的には真面目に授業を受けており、根が明るい性格なため、クラスの皆ともすぐに仲良くなっていた。
そんなある日、先生が
「じゃあ委員会決めするぞー
まずは学級委員やりたいやついるか?」
まぁそんなやついるわけない、、、
「はい、私やります」
という声が俺の後ろの席から聞こえた。
振り返るとこの学校で現在生徒会副会長を務める
雨宮 沙織だ。
容姿端麗、成績優秀で俺たちの代の不動の1位である
性格は真面目で品行方正、少しとっつきにくいところがあり友達とワイワイやっている所は見たことがない。
「あー、でも大丈夫か?
生徒会の仕事もあるのに」
「はい、問題ありません」
「そうか、じゃあもう1人は、、、」
「はい、はーい
私やりまーす」
そこで声を上げたのは一様俺の使い魔であるはずのウリエルだった。
「お前さ、学級委員って何するのか知ってるか?」
「あったりまえですよ
私はあくまでクラスの皆の役に立ちたいだけで
決して権力を使って優さんにあれこれ命令して、
私と2人きりの時間を増やしたいだとかそういう
邪な気持ちは一切ありません」
「うん、後半本音ダダ漏れだけどな
やるからにはちゃんとやれよ」
「はい、お任せください」
まぁウリエルの性格を考えれば学級委員には向いてるだろうが、問題は雨宮さんとの相性だ。
真反対とも言えるほど性格は違うから仲良くやっていける気がしない。
「じゃあよろしくお願いしますね、雨宮さん」
「はい、よろしくお願いします桜井さん」
その後、ウリエルと雨宮さんが司会進行を務め、スムーズに委員会決めは終わった。ほぼ雨宮さんが仕切ってそれをウリエルが黒板に書いているという感じだった。アイツに役割分担という高度なチームプレイができたんだな。
俺は龍也と共に担当になった図書委員の会議へ向かった。一方のウリエルたちはなんとも言えない微妙な雰囲気で学級委員の会議へと向かって行った。
「それでは、これより学級委員の会議を始めたいと
思います
それではまず」
「あのー、すいませーん
大会が近いんで部活行ってもいいですかー?」
「あ、俺も俺も
家の用事あるんで帰ってもいいですかー?」
「えっと30分程で終わるので」
「えー、別に自己紹介したり目標とか決めるだけで
しょ
いなくてもよくないですかー?」
学級委員とはいえ、こういう人たちも居るんだと少し驚いていると雨宮さんが席を立ち
「まったく、あなたたち
自分で立候補しといてなんですか
やる以上は責任を持ちなさい、途中で帰るなんて
許されるわけがないでしょう」
「出た出た、みんながみんな副会長様みたいに優秀
じゃないのですみませんねー」
「どうせ俺たちの事なんか見下してるんだろ
もう少し人に優しく接してまらえませんかね」
雨宮さんはその言葉に何も言えなくなってしまい席に座って、とても悲しそうな顔をした。
こんな時、優さんなら
「ちょっといいですかー?」
「はい、どうぞ」
「初めまして、私桜井 ウリエルと言います
好きな食べ物はチーズケーキで
目標は「学級委員同士が協力して全校生徒の意識
をいい方向にに変えていこう」です
よろしくお願いします」
一瞬え?という空気になったが、そのあとすぐにノリのいい人が私の後に続いて自己紹介と目標を言ってくれた。反抗していた人たちも最後には折れて、結果的に全員の意見を発表しこの会議は終わった。
「凄いのね、桜井さんって」
「いえいえ、私は自分の意見を言っただけ
雨宮さんがあそこで注意しなかったら私も諦めて
ただろうし、凄いのは雨宮さんだよ」
「そんな事ないわ、私は自分が正しいと思ったこと
をしているだけ
他の人の気持ちも考えずにね」
「正しいと思った事は素直に正しいと主張できる人
ってなかなかいないと思うよ
確かに周りも同意してくれる事は少ないかもしれ
ないけど
私、そういう優しい人は好きだよ」
「優しい?」
「うん、沙織ちゃんは優しくてカッコいい人」
「へ?
何で名前で呼ぶのかしら
それに優しくてカッコいいは買い被りすぎよ」
「まぁまぁ
友達なんだし、別にいいでしょ?」
「まぁいいけど」
「じゃあ一緒に帰ろ」
「う、うん」
次の日俺は学校に行くと、既に来ていたウリエルと雨宮さんが仲良さそうに話していた。
「ねぇねぇ、サオリーナ
今日の朝は何食べたの?」
「朝はご飯とお味噌汁だけど
というかサオリーナはやめてもらえる?」
どういう事だ?
昨日あの2人に何があったのだろうか
でも、雨宮さんが友達と話してる光景はなんだかとてもほっとするな。
相手がウリエルというのは心配だが案外相性いいのかもな、あの2人。
次回から何話かは少し雰囲気が違うお話になると思います
一様第2章という事になりますが、それが終わったらまた同じ様な感じに戻ります




