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VRゲームで鳥をもふもふしたいだけ!  作者: 音夢


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13/66

12羽目:推しを語る時キレッキレになるやつ

あとがきに、皆様へのご報告がありますッピ

 「バンビーくんこれからもよろしくね、よかったらフレンド登録もしようよ」


 小鹿くん改め、バンビーくんとフレンド申請をお互いに送りあって、無事友達になった。

 フレンド登録が予想外の展開だったのか、油の刺されていないロボットみたいな動きしてたけど。


 「バンビーくんって、ネズミ王国の鹿映画が好きなの?」

 なんとなく気になったので聞いてみる。


 「い、いいえ。キャラ作る前に妹と見ていたので……それで、名前もあって、鹿の獣人族にしました……」

 

 あら、優しいお兄ちゃんだこと、なかなか微笑ましい理由だね。しかし、ネーミングや種族選択の動機は、思ったよりもシンプルなのね。耳の形を見て漠然と獣人族だとは予想していたけれど、まさか鹿だったとはねぇ。

 それにしても、リアルで極度に緊張して、動きがぎこちなくなる人はたまにいるけれど、ゲームの中でもだとなかなか大変なんじゃなかろうか?


 「バンビーくんは、どうして騎士団に登録しようって思ったの?」


 「推し……!箱あるの!ゲーム配信者の人に憧れて!」


 「へぇ!どんな人?」

 

 この質問をしたときに、まさかこんなことになるとは思わなかった。推しってすごいね?

 

 

 「聖人君子(まさとぎんし)っていう漆黒の鎧を纏った聖騎士(パラディン)の方で、大盾と槍を駆使する圧倒的な守備力、それでいて攻撃もバチバチに決めてくれる。まさに完璧な騎士道!守るだけじゃなく、前線で戦い抜くその姿はもう……っ!あ、あと好物はイチゴ大福とほうじ茶ラテの、エクストラホイップチョコチップトッピング多め、という可愛さも兼ね備えるギャップ萌えすごくないです?もうね、推さずにはいられないんですよ!!どうですか!ルーイさんも一緒に推しませんか!?こちら一番おススメの動画URLです!どうぞご査収ください!」


 何やら、すごい二郎系ラーメンばりのカスタム注文が聞こえた気がするけど、早口すぎて内容は追えなかった。

 ただ、1つだけ確信できることは、推し愛が尋常じゃない。

 さっきまで震えていたのに、推しの話になった途端、滑舌はキレッキレの超高速モードへ突入。語彙も、勢いも別人級で、もはや人格が切り替わったかのよう。

 

 人は推しを語る時、こんなにも強くなるのか……。だって好きなんだもの。るいお。

 

 うちも推し()をみぃに語っているときも、きっとこんな感じなのかもしれない。語っている側は、幸せすぎて止められないんだよね、だからみぃこれからもよろしく!


 「ありがとう、すごい好きなんだね。あとで時間作って見てみるね!うちゲームは友達のを見てる事ばかりで、あまり詳しくないけど、攻守両方できるって、かなり操作が上手って事だよね?」


「そうなんですよ!ヘイト管理しながらも、隙を作り攻撃に転じる高等技術!!聖人(まさと)様は、いとも簡単にこなしているかのように、見えることが多いんです。だから慢心したプレイヤーが、『自分にもできるだろ』と安易に真似して、あえなく心を折られ、別の職業に転向することもあるとか……。実力もないくせに、聖人様をみくびりすぎなんですよ、雑魚が。チッ」


 急に口悪くなるやん。

 最後の舌打ち、ちゃんと聞こえたからね?

 おまけに、その人畜無害そうな名前と、草食系の顔立ちとは裏腹に、今だけやたらと悪役じみた表情になってるけど……?


「上手い人って動きが洗練されていて、動きもキレイでわかりやすいから、つい自分もできる気になっちゃうのかね?バンビーくんも、攻守バランス型を目指してるの?」


「いやいやいやいやいや!恐れ多くて!とてもじゃないですけど!僕なんかじゃ神とゾウリムシくらい差がありますよ!」


「んー、詳しいことはわからないけど。完璧に真似する必要はないと思うし、試しながら、自分らしい攻守スタイルを見つけていくのも、アリじゃない?」


 ゾウリムシだって、700回細胞分裂して生まれ変わるんだから、最初から最後まで弱いままではない。

 それに、人と違うことを必要以上、気にする必要はないと思う。むしろ、違うからこそ面白いんじゃないかな?


「自分らしいスタイル……そうですね、試行錯誤しながら頑張ってみます!」


「うん!その意気だよ!そろそろ始まるかな?講習って何やるんだろうね?」

 

 震えもなくなり、落ち着いて話せるようになってきたバンビーくん。よかった、よかった。でも、指摘するとまた緊張しちゃいそうだから、あえて黙っておこう。

 

「簡単に貢献度やランクの説明をした後は、ほとんどが課外講習での実技になるみたいです!聖人様の動画を何度も見直して、予習はバッチリですよ!」

 

 なるほど、やっぱり騎士といえば実践が重要だよねぇ。机上の知識よりも現場に出たほうが、体で覚えられる分、成長も早そうだしね。

 そうなると、講習を担当する先生ってどんな人なんだろう?やっぱり筋肉隆々のマッチョな戦士タイプなのか?それとも熟練の戦術家みたいな、冷静な指導者なのか……?

 

 そんなことを考えながらバンビーくんと話していると、部屋のドアが静かに開き、鎧に身を包んだ人物がゆっくりと入ってきた――。

ルーイ:「鳥もふを読んでいただきありがとうございます!」

シーちゃん:「ありがとうございますッピ!みなさまにちょっとしたご報告なのですッピ!」

ルーイ:「ついに、うちらの結婚が・・・?!」

シーちゃん:「(聞かなかった事にするッピ)今日から鳥もふを毎日更新する事にしたッピ!」


わ~拍手~パチパチ。

私が忙しい時期を抜けたのと、評価を頂けてモチベが上がっているので、しばらくちょっと頑張ってみようと思い毎日更新にすることにしてみました!


まだまだ、拙い小説ですが


作者・ルーイ・シーちゃん:「今後とも鳥もふをお楽しみいただけたら嬉しいです!「ッピ」


ルーイ:「シーちゃん、今の内にちょっともふもふさせて・・・」(背後ににじり寄る)


シーちゃん:「ピッー!!!!????」

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