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魔法探偵 天宮晴人の探し物  作者: 工藤啓喜
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8章


探偵という職業には、色々な仕事の内容がある。浮気調査から、失踪人の捜索、いなくなった犬やネコ探し、ドラマや小説なら、警察と一緒に殺人事件を解決なんてこともある。そして、名探偵といえば、安楽椅子探偵や、かの名探偵シャーロック·ホームズ、金田一耕助、などなど…数えたらキリがないが、推理力や行動力、そして何より他人を引きつける魅力的な名探偵達がイメージできるだろう。

しかし、そんな有名な名探偵達に引けを取らない程の能力をもった人物がいるのは、ご存知だろうか。


この街には、少し変わった探偵がいる。


K県美花区にある Mon ami というカフェの店内に探偵事務所を構えており、カフェの中に探偵事務所が、と思うかも知れないが、プライバシーも守られてきちんと依頼も受けれる、オマケに美味しい珈琲も飲めるという事で、街の住人からは頼りにされているれっきとした探偵事務所である。

彼は、若いながらも街の人々から愛されている探偵で、名前は天宮晴人という日本人の祖父とイギリス人の祖母を持つ日英のクォーターだ。一見すると、イケメンの若い兄ちゃんに見えるが、彼には有名な名探偵にはないすごい能力を持っていた。


「ほっ」


と、この青年が声を上げ人差し指に集中する。すると、指先から小さな火が出ていた。火の大きさ的にはマッチの火くらいの大きさだが、日々の鍛錬の為にやっていることで、大きさはあまり重要では無いらしい。青年は満足気な顔をしている。


「天宮、何て顔してんだよ…」


事務所を覆っているガラス張りのパーテーションの奥から、まだ日も高い時間にそぐわない低音でセクシーな声が聞こえてきた。天宮と呼ばれた青年は、声の方へ顔を向けた。


「や、日々の鍛錬をと思って」

「だからって、ドヤ顔すんなよ…」

「俺、ドヤ顔してた?」

「してた。」


彼は、少し恥ずかしそうに顔を俯ける。見られていたなら恥ずかしい。恥ずかしさをを紛らわそうとして、会話をする。


「今日は、早いね二階堂さん」

「あぁ。ま、ヒマだったからな」


二階堂と呼ばれた男が答えた。背は高く、知らない人が顔を合わせたなら、思わず目線を背けてしまいそうなくらい目つきの鋭い強面な男だ。二階堂は、軽く髪をかきあげて天宮とは反対側のソファーに腰をかける。髪型と無精髭がより一層怖さを引き立たせる。


「マスター珈琲頼む。」

「おう、馨。珍しく今日は早いじゃねーか。晴人はどうすんだ?」

「あ、俺もお願いします。」

「あいよ」

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