表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法探偵 天宮晴人の探し物  作者: 工藤啓喜
24/38

6章


「あった!ここだ。」


間中から、教えてもらった住所を頼りに晴人達は目的地についた。話に聞いていたよりも家が大きく、以前訪ねた田辺邸よりも立派な雰囲気だった。この辺りは閑静な住宅街という感じで物静かであった。


「めちゃくちゃでかいな…」

「ああ…」


晴人と馨が見上げていた。ここは家というよりも屋敷と呼んだ方が、しっくりくる。

深春も圧倒されていたが、友里はあまり驚いてはいないようで、屋敷のインターホンを押す。表札には、卜部、と書かれていた。


「なんて読むんだ?とべ?」

「うらべと読むんです。」

「流石は、友里ちゃん。やるねェ」


友里は、ほんのり嬉しそうな顔をしていたがそれを見せないように、再びインターホンを押す。だが、反応がなかった。


「返事がありませんね。留守でしょうか…」

「うーん。どうするかな」


晴人は、もう一度間中へと電話した。間中はすぐに電話に応答し、晴人は事情を説明する。

晴人達と別れた後、間中は間中で電話をずっとかけていたらしいのだが、応答が無かったという。家の中で、何かあるといけないという間中は、晴人達に中を確認するように伝えた。

卜部は、自分が何かあった時のために家の鍵を外に隠してあった。それは、本当に大事があった時の為の手段で、気を許していて信用している人間にしか教えていないという。晴人は、間中に大丈夫なのかと訪ねたが、問題ないと言い鍵の在り処を教えてもらった。

晴人は、間中に礼を言って、電話を切ると教えてもらった鍵を使って、玄関の扉を開けた。扉を開けると、値段の高そうな置物や美術品が飾ってある。晴人達は靴を脱いで中へと入っていく。

中は、異様なまでに静かで、しんと静まり返っていた。


「おい、いやに静かだな」

「ああ…妙な感じだな」


人の気配はしているのに、物音一つ聞こえないのが、不気味だった。晴人達は、前へと進んでいく。しばらく、進むと台所らしき部屋を見つけた。広くて大きめのテーブルと冷蔵庫、食器棚、ガスコンロ等が置いてある。テーブルの上には、食事をするつもりだったのだろう、皿に盛り付けられたままになっている食べ物と湯飲みに入っている緑茶が置かれていた。緑茶からは、うっすらだが、湯気が出ておりあまり時間がたっていないことが、分かった。


「どこに行ったんだ…」

「さあな…ん?」


馨は、微かだか別の部屋から物音を聞き、馨は辺りを注意深く観察する。


「おい…天宮。聞こえたか?」

「ああ。微かに物音がする。」

「とりあえず、行ってみるか?」

「ああ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ