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5章 その4
「俺のせいだと?」
「あんたは、俺の全てを奪ったんだよ!」
中年男性は、怒りで全身が小刻みに震えていた。目も血走っていて、歯もガチガチ震わせている。少し間違えば、卜部をいとも簡単に殺しそうな勢いだった。
「俺は、あんたを殺したいくらい憎んでいる!」
「だから、何故だ!」
「もういい!あんたに何を聞いても無駄だ!」
そう叫ぶと、勢い良く立ち上がり、中年男性は、スタンガンの電源を入れて卜部の首元へと
近づけた。スタンガンは、首元のほんの数センチくらいのところで止めた。電撃がバチバチと音をたてている。
「最後のチャンスだ卜部。俺の名前は何だ?」
「……わからない。君は誰だ?」
「じゃあ、寝てろ。」
バチン、と強烈な音と光が上がったとおもうと、卜部は意識を失った。卜部が意識を失った事を確認すると、中年男性は、しばらく身体を休めようと、仮眠をすることにした。中年男性が、二、三十分仮眠を取った所で一階から電話のコール音が聴こえてきた。中年男性は、無視をしたが、何度も何度も鳴るため中年男性は、苛立ち初めた。このコール音で、卜部も目を覚ました。スタンガンによる影響で、卜部の意識は朦朧としていたが、命には影響はなかった。
「起きたようだな。」




