黒い石
「………」
こころか起き上がった所は家のキッチンだった。
2人も家に帰ったのだろう。
時計を見るとしっかり時間が進んでいる。
こういう魔法少女と敵だけの空間で戦っている時は時間が止まる物じゃないのか…とこころは思う。
「ご飯を…作らないと…」
棚を開けるとフライパンと包丁が入っていなかった。
「…え?」
これから肉を切り、焼こうとしていたのに。
こころがこっそり小さい頃見ていた魔法少女だと敵と戦ったりした後は綺麗に戻っていたのに。
「どうしよう…」
こころは肉を皿に乗せて、最近出来た機械で焼いた。
しっかりとフライパンで焼いた方が美味しいが、フライパンが無いため仕方がない。
「お母さんいつ帰ってくるのかな…?」
こころは両親の帰りを待った。
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Mとコードは大きく跳び、高層ビルの上に座る。
高層ビルは上になるほど細くなっている芸術的なデザインだ。
沢山のビルや街灯が光を放つ。
「ねえコード」
「何?」
Mは足伸ばし、宙で足をバタバタさせた。
「さっきのバグなんだけどさ」
「…何?」
コードはビルの上のアンテナを握った。
「いつものバグより血が沢山付いていたよね」
こころがチョコだと思った壁や地面は全て死んだ魔法少女の血だったのだ。
「そうね」
コードは少し間を空けて返す。
「魔法少女が沢山食べられていたのよ…」
「バグ強かったし仕方がないね!」
「…でもバグからダークエネルギーは沢山手に入ったわ」
コードはネックレスの黒い石を触った。
すると黒い石から黒い煙…ダークエネルギーが溢れた。
「きっと…とっても深い悪夢を見ていたのね」
「ええ」
Mはネックレスを見ながら返事をする。
コードはネックレスの黒い石が見えないように服の中にいれた。
そしてコードはため息をつきながら言う。
「…早く実験を終わらせたいわ」
「コードなら成功するよ!大丈夫!」
Mはコードの手を握る。
コードは安心した。
「それなら良いけど」
コードはアンテナの上に跳んで立った。
「危ないよ」
Mは心配そうに見上げた。
「大丈夫。」
Mは立ってコードを見た。
「…明日も実験があるから。」
コードは貧乏ゆすりをし、ブーツを鳴らす。
「もしかしたら事故が起きて死ぬかもしれないわ」
「そんな怖いこと言わないでよ!」
Mはコードの言葉が冗談だとわからずに、冗談を鵜呑みにしている。
コードはアンテナから飛び降りた。
「…じゃあ」
「じゃあね!」
Mは手を振った。
コードがどんどん見えなくなっていく。
Mは笑うのをやめた。
「私も明日実験があった…忘れていたよ…」
Mもビルから飛び降りた。
着地すると白いブーツから大きな音が鳴った。
「解除」
Mが言うと魔法少女の変身が解除された。
ワンピースを着ていて白い髪で、白くて天使のような大きな羽をしていた少女は、黒髪のポニーテールの眼鏡をかけた少女になった。
そして身長も小さくなった。
「そろそろ帰らなくちゃ」
月光に照らされた彼女の背中には小さな翼があった。




