白いリボン
話がわかりにくかったらすみません。
「…誰」
「華だって……言ってるじゃない!」
華は怒りながらウエストポーチを握る。
「華!?」
こころが止めようとしたら華はその場に座り込んだ。
「…へ?」
こころは困惑して後ずさる。
華は奇声をあげながら右手で顔をひっかいている。
そこから血液が溢れる……これは血液なのだろうか?
血液…というか…黒い液体だ。
……バグだ。
こころはハートを握り直す。
「こころ!」
走ってくる音が聞こえた。
「華!」
本物の華が現れた。
「これは…バグね、変身…しよ!」
「ええ」
華はウエストポーチからハートを取り出した。
そして指輪をはめた。
「「変身!!」」
そう言うと背景はキラキラとした紫と青のグラデーションが綺麗な空間になる。
こころと華の服は消えて光に包まれた。
こころはまた走りながら変身をしようとしたが華に左腕を掴まれた。
2人は笑った。
こころは右腕で華に触れる。
キラキラと光り、シャツを着た。
こころの袖は半透明だ。
華はジャンプをした。
華を掴んでいたこころも宙に浮く。
着地をするとただの靴は綺麗なブーツになっていた。
まばたきをすると髪の毛の色が変わっていた。
スケートシューズをしている華に手を引かれこころは1回転をした。
袖に飾りが付き、スカートが完成した。
こころは顔をあげた。
王冠がどこからか降ってきて頭に落ちた。
「魔法少女!パール!」
華はかっこよくポーズを決めた。
「ま、魔法少…女!こ…アイス!」
こころは本名を言おうとしたが、コードネームは安全の為にあるのを思い出し、頭に浮かんだ物にした。
「それじゃあアイス…!」
「パ……、パール!!」
目を瞑った。
バグが溶ける音がする。
右足がスライムが付いたような感覚になる。
2人はダークマターの中に入っていった。
ー「私の体は限界だよ…もう…やめようよ…!」
中高生くらいの女性の声が聞こえてくる。
「ううぅ…ぇっ…みんな…いやがってるのに…!あたしも…いやだ!」
少女の泣き声だ。
「…僕に………僕達に何をする気だ!!!嫌だっ!やめろ!」
少年の怒る声がする。
何かあったのだろうか…ー
弱い風を感じる。
頬にフワフワとした物も感じる。
こころはゆっくりと目を開けた。
さっきの声は幻聴だろうか。
絶滅したはずの烏の黒い羽が舞っている。
頬に触れたのは羽だろうか?
地面は茶色い綿のようだ。
地面がモフモフしていて足が安定しない。
2回目のバグのダイラタンシーのような床よりはマシだが、綿の下に何があるかもわからない。
もしかしたら地面はただの大きな綿でレーザーなどを打ったらそのまま謎の空間に落ちてしまうかもしれない。
壁は…空間が大きすぎて見えない。
天井もとても高いようで屋根も空も見えない。
もちろん照明がなく薄暗い。
今回のバグはどこにいるのだろうか?
正直今回のバグの見た目、戦術がかなり気になる。
命も大事だがそれ以上に好奇心や刺激を求めてしまうのが人間である。
…まあそれは置いといて、まずは華を探さないといけない。
「魔法を使って高く飛んでこころを見つけたr…」
烏の鳴き声が聞こえる。
こころは綿に少し体を埋めて、大きな羽で顔を隠した。
そして息を殺した。
さらに鳴き声は大きくなる。
本当に大きな声だ。
ボトッと上から何かが落ちてきた。
羽などの軽い音では無くて、何か大きな物が落ちてきたような音だ。
こころは覗こうとしたが襲われるのは嫌なのでやめた。
…どこかで小さく骨が折れるような音が聞こえる。
魔法で聴覚が良くなっているのだろうか?
「…もしかして」
こころは羽の隙間から本当に少しだけ覗こうとした。
右手を少し伸ばした。
…液体を感じる。
地面…綿が濡れているのだろうか。
こころは顔をあげた。
こころは地面を見た。
赤い紅い液体が
紅い朱い血液が
ひたひたと綿に染み込んでゆく。
こころの近くまで濡れている。
先程落ちてきたのは死体だろうか。
もう少し上を見ようと思った時、とても大きい音と振動を感じた。
「…何?」
こころは静かに呟いた。
烏の鳴き声が近くで聞こえる。
烏が死体を食べに来たのだろうか。
…さっきの死体はこころの近くに落ちてきている。
死体を食べるついでにこころも食べたり……そんなことないか。
「ぁ…ぃゃだ…」
声が聞こえた。
アニメに出てくる少女みたいに可愛い声をしていた。
そんな可愛い声には元気が無かった。
…こころは死体だと思っていたがまだ生きていた。
「助けて…さーちゃん…」
さーちゃんという友達を呼んでいるのだろうか。
「……こんな所にいたのね!
…………そこの烏!こんな不味い子よりあたしを食べた方が良いんじゃない?美味しいわよ!!」
遠くからしっかりとした少女の声が聞こえた。
また烏の鳴き声が聞こえた。
ここのバグは烏なのだろうか。
「ほらっ!こっちに!」
烏は飛んだ。
風がとても強い。
こころの体を隠している綿と羽が飛びそうだ。
「ほら!あたしの方に…!」
遠くでこんな声が聞こえた。
…烏と少女は遠くに行ったのだろう。
こころは羽をずらし空間を眺めた。
暗さに慣れて少し遠くを見ることができた。
「…魔法…少女……?」
死体だと思っていた少女が話しかけてきた。
黄色の髪の毛をしていて長めのツインテールだ。
メイド服のようなフリフリで可愛い服を着ていた。
身長はだいたい小学生くらいだ。
しかし烏に食べられ体にたくさん穴が開いていた。
普通の烏の食べた後はこんなに綺麗な丸にはならない。
魔法とかなんかで強化された特殊な烏だろうか。
「そうよ、私は魔法少女。
もしかして…貴女も?」
「うん」
少女は頷いた。
「私……もう、魔力がないの…」
「あら…でも私も魔法少女になったばかりだから魔力がないのよ。」
少女は髪の毛についている白いリボンをほどいた。
「これ…攻撃が強化されるリボンなの…よかったら使って……」
「ありがとう」
こころはリボンを渡そうとした少女の手を握った。
「私…このバグに勝って沢山の魔力を手に入れる。
貴女を…元気に戻すわ」
少女は笑った。
「おねがいね…!」
少女の頭についてある王冠が粉々に割れた。
近くに落ちている魔法のステッキが光り、少女の変身が解除された。
少女の変身前は胸くらいまである黄色い髪の毛をしていた。
可愛いサクランボが印刷されたTシャツを着ている。
こころはリボンを右側のブーツのキーホルダーがつけられそうなパーツに着けた。
ーで囲まれてる文章は深そうであんま深くないです。




