2つの噂
自分でも何を言っているかよくわかりません。
また文章を書き直すかもしれません。
こころは今日もいつもの集合場所に向かった。
下校する時の道から行くと少し遠回りになるので違う道を通っている。
独り言をするのも楽しくないので周りの景色を見ながら歩いた。
看板の広告にはイチゴパフェが写し出されていた。
美味しそうだ。
そういえば今日は金曜日だ。
土曜日に食べに行こうか。
ふと耳をすませると2人の少女の声が聞こえてきた。
「最近やばくなーい?」「あの噂の秘密結社機械幸福の事?」「そうそう~」「なんか自殺願望が少しでもあったら殺すやつー」「あの子とか殺されそうじゃない?」「確かにー」「なんか昨日も行方不明者がいるらしいよ。噂だけど機械幸福が…」「きゃー!」「機械幸福に殺された人は呪いとなって…」「きゃー!」「先生は自殺願望とかないかな」「どんなけ学校嫌いなのよ」「だってめんどくさいじゃん」「わかるー!」
秘密結社機械幸福…
最近月雅の中高生の間で話題になっている都市伝説だ。
最近取り憑かれたように狂って殺したり、暴行したり、何者かによって殺されたりする事件が多いのだ。
…おそらく正体はバグである。
なんか自殺願望があると憑かれる~とかストレスが多いと憑かれる~などの説があるが、疲れるの間違いではないだろうか。
こころは秘密結社機械幸福を信じていない。
魔法少女になってさらに信じていない。
「あ、そうそう~」「次は何?」「最近不審者が多いらしいよ」「変態?女の子の服を奪うとか?」「そーゆーのじゃなくて夜中に人を殴ったりする人だよ」「え~怖い~…これも秘密結社機械幸福のしわざ?」「たぶんね」「見た目は角が生えててすごいキモいらしいよ」「えーそんなに?」「キモいの~」「本当?」「秘密結社機械幸福が人間に角をつける実験をしてるんだって」「なんの意味があるんだろうね」「たしかに~」「まあ機械幸福の人達は苦しんでるのが好きなんじゃない?」「キモー」「たしかにキモ~」
2人はまだ秘密結社機械幸福について話している。
こころは少し見下しながらこっそりと2人の話を聞いた。
「ねぇこころ?」
「ぁ」
こころは後ろから抱きつかれた。
黒い髪の毛はインテークをしていて、後ろ髪は肩くらいだ。
彼女の名前は橘華。
こころの幼なじみだ。
「今日は違う友達と登校する予定があるから…また来週」
「でも集合場所までまだ歩くでしょ?」
「なんでその事を…」
「だって小さい頃からあの公園の近くで集合していたじゃん」
華は笑いながら手を繋ぐ。
「…確かにそうね」
華の指には真珠がついた指輪が光っていた。
彼女も魔法少女だ。
「ねえこころ~」
「次は何よ」
「明日空いてる?」
「いや…」
こころは明日パフェを食べに行こうとしている。
新作は早く食べないと無くなってしまうかも知れない。
明日は絶対にパフェを食べたい。
「えー明日パフェ食べに行こうと思ってたのに…」
「華も?」
「近所のコンビニの広告で新作のイチゴパフェが出てきたからさ」
華はコンビニで買ったであろうオレンジジュースを飲んだ。
「登校中にコンビニに寄る、買い物は校則違反よ」
「え~いいじゃない」
「2年生なんだから守った方が良いわ。良い高校に行けなくなるわよ。」
「え~…」
華はオレンジジュースを飲んで、自販機の近くのゴミ箱に左手で投げ捨てた。
「ゴミは投げ捨てない方がいいわよ」
「ゴミ箱に入ってるからいいじゃんいいじゃん」
華は笑った。
すると後ろから男子生徒が走ってきた。
「あの男子、私の友達なの!でも昨日喧嘩して追いかけられてるんだ!」
華は走って駅に向かった。
「喧嘩をしていたとしても追いかけるメリットってあるのかしら」
こころはそう言いつつも坂道を走った。
華の走る速度は以外にも遅くすぐに追い付けた
「なんで…こころ…そんなに走るの速いの…」
「知らないわよ」
こころも別に運動は好きではない。
「どんな喧嘩したのよ…追いかけられるくらいって」
中学生の喧嘩はただ色々悪口を言うだけで小学生みたいに暴れたり追いかけたりはしないだろう。
「実は昨日廊下を走ってたら給食を運んでいる友達にぶつかってね」
「ふふ…小学生みたいな内容ね
まあ昨日の給食はお米だったから仕方がないわ。
そろそろ集合場所だから…」
こころは速度を落とした。
「あ、こころー!」
体操服を着た女子生徒が手を振っている。
彼女の名前は柊叶。
叶の後ろに小さな女の子がいた。
「もう!いっつも遅いのですよ!」
彼女の名前は手鹿舞。
「えへへ…」
こころは立ち止まった。
「…この人は誰?」
舞は聞いた。
「私は橘華。こころの親友だよ。」
「そーなのですか!私は手鹿舞なのですよ」
2人は自己紹介をした。
「ええと…舞さん」
「呼び方は舞でも舞ちゃんでもいいのですよ!叶はたまにみーって呼ぶですよ!名前くらいしっかり呼んでほしいのですわ!」
舞は怒った。
「ごめんごめんみーちゃん。
…私がその柊叶だよ!」
叶は華と握手をした。
「よろしくね叶さん」
「よろしく先輩」
叶はどうして華の事が先輩ってわかるのか?
それは叶がしっかりと先輩の顔を全員覚えているからだ。
叶と華はさっそく色々話している。
「2人とも仲良いわね…まるで元々友達だったみたいだわ」
「……そうですよ!私ももっと沢山おしゃべりがしたいのです!」
舞は天才だ。
でも小学生6年生でまだまだ子供なのだ。
「私もよ」
こころは階段をのぼった。
もう駅についていたのだ。
電車が来ていたので乗った。
1人ずつカードを端末に近づける。
そして椅子に座った。
「私、今日遊ぶなのです!」
舞は笑いながら誘ってきた。
「私も遊びたいな…あ…部活……中学生組は部活あるよね?」
叶はこころに聞いた。
「…科学部は無いわ」
「…じゃ、じゃあ先輩は…?」
叶は焦って華を見た。
「今日は…軽音部無い…」
叶は大きな声で悲しんだ。
「私…だけ……遊べない…よおお」
「まあまあ…叶はまた今度遊ぼうなのです…」
これじゃあ舞の方が中学生みたいだ。
「華、今日遊ばないです?」
「遊びたいな…なんて」
「じゃあ遊ぼうなのです!!」
舞は華の手を握ってブンブン振った。
2人が色々話している間こころは少し考えていた。
なぜ秘密結社機械幸福と呼ばれているのか。
もちろん噂だと思っている。
正体はバグだ。
こころが気になっているのは殺人ではない。
角の生えた人間だ。
噂だと殺したのは人間だったのに、噂が少しずつ変化して犯人が化け物に変わってしまうことはある。
しかし角の生えた人間の噂は殺人の噂に比べて本当に話されていないのだ。
角の生えた人間の噂を知っているのはほんの数人だけだ。
そしてバグと何か関係しているかもしれない。
バグは魔力がないと見えないはずだ。
まあ集中して頑張れば見えるかもしれないが。
なのに見える角の生えた人間は何者なんだ?
「…秘密結社機械幸福ね…また調べたりしようかしら…」
今のコンピューターは何でも検索できる。
秘密の情報だってすぐ出てくる。
きっと噂の元の話なども出てくるだろう。
まあただの噂だ。
そんなに深く考えることではない。
「……もうすぐで学校に着くわよ。」
舞に変わってこころが知らせる。
「はいはーいなのです!」
カードを端末にかざして電車から降りた。
いつもとあまり変わらない景色。
バグとの戦いで死んでしまうかもしれない。
これが最後の学校になってしまうかもしれない。
いつもとあまり変わらない普通の日常を楽しもうこころは思った。




