勇気の魔法少女
華はハートに指輪をつけてハートをタンバリンのように叩いた。
「変身!」
華がそう言うと背景が駅のホームからキラキラの可愛い水色の空間に変わった。
もう一度叩いた。
華は服を脱ぎ、光に包まれた。
背景が水中のようになった。
可愛い魚が華の頬に触れた。
すると白い半袖のシャツを着た。
左手が左膝に触れるとふわふわな真っ白なパニエが現れる。
右手で右膝に触れると青色のデニム生地の分厚いスカートが現れた。
さらに右手で腹に触れると小さな黄色のカミナリのマークのついた格好良い四角い電子ドラムが2個ついている。
華から見て左側には飾りの黒いベルトが着いている。
華は回転しながら跳んだ。
華の黒い髪の毛が揺れながら海のような綺麗な青色になる。
変身してもインテークはそのままだ。
水面に着地をする。
すると靴が白いスケートシューズになる。
華は顔を上げた。
インテークが揺れ、真珠のピアスが光った。
真珠のネックレスも着けている。
華の頭の上に黄金の王冠が出現する。
「これが…マホウノチカラ!」
可愛い背景は無機質な駅に戻る。
華は腕を上げて手を回す。
すると頭上にスティックが出現した。
華はスティックをしっかり握る。
「華…も魔法少女に…?」
こころは驚いて魔法少女になった華の全身を見た。
「幼なじみを助けない訳が無いよ!」
華はそう言いながら大きくジャンプをして、スカートの右側を触る。
すると電子ドラムがスカートから外れて、大きくなって増え、華の周りの空中を回る。
華はスティックで何度かドラムを叩く。
すると水がバグの方へ飛んで行く。
ただの水じゃない。電気を纏っている。
バグは少しダメージを受けたようだ。
とけたバグの周りが昨日のように黒く染まって行く。
こころは腹に力を入れすぎないようにゆっくり起き上がった。
「こころ!」
華はスケートシューズで滑ってこころに近づく。
「華!どうやって魔法少女に…」
こころはどうやって魔法少女になったのかを聞こうとした。
こころは妖精に会い、魔法少女の簡単な説明や指示を受けた。
華は辺りを見回した。
「…こんな事を話している場合じゃないかもね!」
華は魔法で水を使い、こころと華を囲った。
するとバグは大きな奇声を上げた。
こころはどうしてそんなに魔法を使うのが上手いか聞きたいが、それどころでは無かった。
「私も…何か…!!」
こころは目を閉じて手を合わせて祈る。
するとキランキランという輝いた音がした。
目を開けるとこころが打ったレーザーの時に出現する星よりとっても大きな星が五つくらい出現して、こころと華の周りを回っている。
そしてネックレスが光っていた。
「まるで土星の環ね」
こころは周りを見る。
すると囲いに向かって多くの黒い液体が飛んできた。
「わっ…!」
こころはおどろいて華の袖を掴んだ。
華の水が少しずつ勢いが弱まり、色が汚くなってきた。
「…この液体に触れたら危ないのよ!なんか凄い空間に入っちゃうわ!」
「わかった!」
華は足を少し移動させ爪先を少し浮かして地面に固定した。
そして手に力をこめた。
水の膜が強くなる。
こころは華を見て笑う。
「こんな表情の華は久しぶりね」
華もこころを見て笑った。
「久しぶりの再会なのに戦うなんて」
2人は手を繋いだ。
すると2人は謎の光に包まれた。
「何?え、光って…?」
2人は驚いた。
壁の水がキラキラと光る。
でも2人は油断をしていた。
地面に水や星を出現させていなかったのだ。
「え?」
床から黒い液体が出てくる。
こころは驚きで倒れそうになった。
華は水でこころから黒い液体を遠ざけようとした。
しかし水が黒い液体になってしまった。
そしてこころの体を沈めていく。
「こころ!」
華は手を伸ばした。
「わあああ!!」
こころはどんどん黒い液体に飲み込まれる。
華は助けようとした。
「あああ…あ!…」
こころは目を閉じてしまった。




