昔から変わらない
「…そうなんだ」
こころもしっかりと覚えている訳ではなかった。
それか叶が忘れているのだろう。
「でもバンド楽しそうだね…私、いつか触ってみたいな。ギター。」
ふふふと笑いながら叶は言う。
「じゃあ一緒にバンド…しようよ!」
こころは提案した。
叶は驚きながら喜んだ。
「いいの?ありがとう」
2人は顔を合わせて笑った。
「…こころと叶~?もうすぐ学校に着くのですよ?」
舞がそう教えてくれた。
叶とこころはカバンを持った。
学校に到着するのを知らせるアナウンスが流れた。
しばらくすると電車は揺れ、扉が開いた。
「それじゃあ2人…さよならですよ!」
舞は周りの人にぶつかりそうな程、大きく手を振った。
「さようなら」「バイバ~イ」
2人は舞に手を振り返した。
「舞は今日も元気ね」
「ふふ…そうだね!」
舞はハーフアップをしていてメガネもかけていて大人っぽくて落ち着いている見た目をしている。
…見た目だけは落ち着いている。
実際は本当に凄いほど元気な少女である。
そして舞と同じくらい叶は元気だ。
「…今日の1限目なんだっけ?」
こころは叶に聞いた。
「えー…数学じゃなかった?」
叶は覚えていた。流石叶だ。
「ありがとう!」
…今日の数学は何をするのか…?こころは考えながら歩いた。
しばらく歩くと叶はこう質問してきた。
「…ところで可愛いウエストポーチ?を着けているのね」
「あ」
中には魔法少女に変身するためのハートが入っている。
それが一般人にばれちゃったら最悪、解剖案件だ。
いいや、もしかしたら即解剖案件かもしれない。
すぐに着替えれる、何も無い所からレーザーを打てる…こんな能力を知られてしまっては困る。
「ええと…これはね…その……実験に必要なの!」
こころは咄嗟に言い訳をした。
すると叶は間を開けて笑った。
「…そうなの?可愛いね!」
「…あああっありがとう…っ」
こころは焦りながら話題を変えようとした。
「きょ、今日の一限目何だっけ…?」
「…数学だよ?さっき教えたばっかりなのに忘れちゃったのね…」
こころは同じことを言ってしまった。
叶は不思議そうにこころを眺める。
こころは怪しまれたのだと思い、頑張って叶から離れようとした。
「わた…わたひっ…私、自販機で飲み物買ってくるから…先!先に教室に行ってっ!」
こころは自販機に走った。
叶は驚いてその場から動けなかった。
「…こ…ころ?」
驚きながら呟くと、叶はカバンを持ち直した。
「…こころは昔から変わらないわね」
叶は下駄箱に向かった。
元ネタの漫画だと3コマくらいしかないシーンです。 流石に話を伸ばしすぎている。
そろそろ元ネタのストーリーを続けたい。




