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ドロットマン  作者: 蟹谷梅児
EPISODE 11
33/65

32 疲労

 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。助けてほしい。


 誰でもいいから、駆けつけて、自分にまとわりつくクソッタレの影だとか、闇だとかを全部晴らしてほしい。


 誰でもいいから、「もう大丈夫だ」と言ってほしい。


 けれど現実には彼を助けてくれるような人間はいない。昔はいたのかもしれないが、現在いないのであれば現実には存在していない。


 頭の中に響く助けを求める声は、未だに止まない。


 心が押しつぶされそうだ。


 助けてほしいのはこちらの方だ。


 しかし、身体は動いてしまう。目の前で苦しむ誰かを、自分の不幸を理由に見殺しにできるほど、彼は強い人間ではなかった。


 だからこそ苦しんでいた。


 だからこそ嫌だった。


 中途半端な心を、中途半端な身体に押し込んで、何が楽しいものかよ、と。何が嬉しくなるものかよ、と。


 彼はオートバイクの上で項垂れた。


 呼吸は浅い。


 空腹だった。


 腹が減っていた、飯が食いたい、もう味覚もないが。


 ここ最近、あの日から、味覚がなくなっていた。もともとあまり感じない方だったが、ここに来てついにすべて消えた。


 最近白髪が増えた。黒髪のほうが少ないと言っても過言ではない位になった。急激な精神の衰えが影響しているのだろうか。


 彼はため息をついて、走り出した。

 朝霧のなかに、悲鳴が聞こえた。



 七月一日・火曜日。

 岩手県住田町某地区。



 犬の散歩をしていた老爺の前に、蝙蝠のような怪異が現れた。恐るべき巨体で、腹には人の頭がついている。


「はーっ、人の魂を喰らい、胞衣児(えなし)様の糧にするのよ」

「ひぃいいい!! お、お助け〜!!」

「こ〜と〜わ〜る〜!」


 そこにオートバイクが駆けてきて、老爺と犬を抱えあげ、近くにあった公園に避難させた。


「あ、あんたは……!?」

「犬」

「え?」

「二重顎だ。デブ犬」

「え、あ……」

「それじゃあ」


 オートバイクの彼は大蝙蝠に向かいながら、変身した。仙骨変身態になった彼を見て、大蝙蝠は「邪視!」と忌々しそうに笑う。


「貴様を殺せば、俺も昇格するかもなあ!」

「はは。できるといいな。それ」

「ナメるなよガキィッ!」

「おたくより生きてるさ」


 仙骨変身態はオートバイクから飛び上がり大蝙蝠の首に拳を叩き込み、次にまた一発拳を叩きつける。


 今度は自殺波動を籠めた拳を叩き込む。

 それを二度三度繰り返して、とうとう爆発させた。


「ハァ──ハァ──ハァ──……最近一発殴っただけじゃ死なないな。……怪異も強くなっていっている。……ハァ……憂鬱だな。さっき、エナシとか言ってたな。そいつが怪異を作っているんだろうか。邪視、知らんか? ……そうか、知らんか。ならいい。これから知ろう」


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