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アルコール依存症から脱出する方法  作者: いしかわ もずく
13/15

もう絶対、アルコールは口にしないと決断させられた日

 アルコール依存症専門病棟へ入院すると夕食後の服用薬に眠剤が処方されます。


薬品名は『サイレース』です。もう1種類、私には処方されませんでしたが精神を安定させる『デパス』という錠剤を処方される事もあります。


 確固たるアルコール依存症者がアルコールを断つと、その当日の夜から眠れなくなります。そのため眠剤である『サイレース』が処方されるのです。


 アルコールを絶った方たちのSNSへの投稿を見ると『次は眠剤を断たなければ!』とか『眠剤が断ち切れません!』というものをよく見かけます。


 アルコール依存症者は『アルコールを断ち切れれば良しとする』べきです。


 私自身、断酒に入って15年前後になりますが、今だに『サイレース』1mgは毎晩服用しています。入院時から服用しているはずですので、おそらく処方歴は20年に近いでしょう。


 これといった副作用は出ていませんし、サイレースを飲み忘れて眠ってしまう事もあります。逆に1錠飲んでも眠れずにミッドナイト過ぎの午前1時、2時にもう1錠飲み足す事もあります。


 デパスに関しては『たまに飲む程度』です。気休めに飲んでいるに過ぎません。


 『サイレース』も『デパス』もある程度の依存性はありますがオーバードーズさえしなければよいと考えています。


 言い換えれば『眠れぬ時のお守り』替わり程度にしか思っていません。


 私の職業が医療従事者であるので簡単に処方箋を出してもらえるからでしょう。サイレースを現時点でも断ち切ろうとは考えていません。


 私が不眠症かどうか?はわかりませんが、職を持っていますので翌日に影響が大きくなる寝不足の方が身体にも精神状態にも良くないのです。


 最後となった入退院からおよそ1週間後でした。


私は通院自体を辞めてしまいました。アルコールは飲んでいません。


 埼玉県立精神医療センター退院後、与野駅東口にある『通所デイケア・白峰クリニック』への通院を命じられての退院だったのですが、わずか3回行っただけで辞めてしまったのです。


 行かなくなった理由は医療費が高い、つまらない、面倒臭い。


アルコール依存症に対するデイケアへ通所する場合、行政のお世話になっている方ならいいでしょう。医療費は免除され、昼食の仕出し弁当も無料ですので生活のサイクルにはめ込みやすいのですが、自力で生活している者にとっては1日あたりの医療費が3割負担で3000円を少しだけ下回る金額が必要です。


 これを毎日できるか? 私は出来ませんでした。


 結果、通院医療機関を失ったことで手元にサイレースが無くなりました。1錠も無い状態です。


 アルコールは口にできない。でも眠剤もデパスもない。身体が異常な状態に陥ったのです。


 完全不眠です。 4日、5日、そして6日目のちょうどお昼でした。自宅の二階にいました。テレビから『お昼休みはウキウキ・ウォッチング!あっちこっち・・・いいともろぉ〜』と聞こえていました。


 突然、頭がグラグラしだして立つ事も座っている事も出来なくなりました。倒れるように横になりましたが、ちょっとでも頭を動かすと部屋の風景がグラグラになり、嘔吐が止まりません。


 アルコール性てんかんを起こしていたのですが、この時、自分の身にいったい何が起きているのか?脳梗塞か脳出血か?


 恐怖体験でした。自分自身で119通報したのですが、この時、私は気を失わなかったのです。気を失わずに救急車に乗せられ、救急病院に到着し、胃洗浄されたあと胃カメラ検査、自力ではトイレに行けないだろうと判断され、尿管チューブをグサ!


 痛かったです。 拷問です。二度と酒は飲むまいと決心しました。


 この日から今日までアルコールを絶っている状態が続いています。

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