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変わる生活変わらぬ生活

「アレクセイ、今日もお外は良いお天気なのでしょうか」

ある朝、運ばれてきた朝食のトレイに添えられた、瑞々しい季節の果物を見つめながら、私はふと呟いた。

あの日以来、アレクセイは私に驚くほどの自由をくれた。本を望めば公爵家の膨大な蔵書が届き、美しいドレスを望めば最高級の仕立て屋が部屋に呼ばれた。けれど、この部屋から一歩も外に出ていないという事実だけは、変わっていなかった。

私がそろそろ、本物の風や太陽の光を浴びたいと、外の世界を望んでいること――アレクセイも、それを痛いほど分かっているはずだった。彼が子犬のように嬉しそうに外の話をするたび、私の瞳に一瞬だけ寂しげな色が過るのを、彼は見逃していなかったからだ。

それでも、アレクセイが私をこの部屋から出そうとしないのは、かつてのような「心を縛り付けるための監禁」ではなかった。

今のこの部屋は、彼なりの、必死の「保護」なのだ。

エリカはまだ、あの男の本当の恐ろしさに気づいていない――アレクセイは、冷徹な最高法官としての眼で、そう確信していた。

釈放の手続きを進めるなかで、アレクセイは地下牢でのレナードの様子を克明に把握していた。エリカがどれほど「暴力は愛ではない」と気づき、手紙で凛とした拒絶と対話を望もうとも、レナードの側は「普通」ではないのだ。

レナードの執着は、もはや恋や愛といった生易しいものではない。彼は、エリカを再び自分の暴力と洗脳の渦へと巻き込み、二度と自分から離れられないように支配する機会を、虎視眈々と狙っている。自由の身になった瞬間、牙を剥いてエリカを奪い返しに来るだろう。

この頑強な公爵邸の、さらに奥深くにある窓のない部屋。

ここだけが、あの狂犬の牙からエリカを完全に守ることができる唯一の聖域だった。

「……エリカ。今日は、邸の中庭が見渡せるテラスの扉を開けておいた。部屋からは出られないけれど、そこからなら、初夏の風を感じることができる」

夕方、いつものように部屋を訪れたアレクセイは、少し申し訳なさそうに、けれど私を守るための強い意志をその瞳に宿して言った。

「ありがとうございます、アレクセイ。それだけでも、とても嬉しいですわ」

私は微笑み、彼が差し出してくれた一輪の薔薇を受け取った。

彼が私を外に出さない理由を、私は深くは問い詰めていない。けれど、私の手を握る彼の大きな手が、まるで壊れ物を扱うように優しく、そしてどこか張り詰めているのを感じるたび、私は彼が何か大きなものから私を庇おうとしてくれているのだと、静かに察していた。

不器用な鳥籠の主は、かつて私がもたらした間違いの代償を、自らの力ですべて食い止めようと、静かに背中で戦ってくれている。迫り来る赤色の影の足音を、私に悟らせないようにしながら

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