80/81
いつのまにか世界の淵
少女は森を出ようと歩きだします。
その後ろを白蛇達がぞろぞろ続きます。
「にしても……暗くね?」
白蛇が普段よりも暗いことを指摘します。
日は登っていそうなのに木漏れ日が全く無いのです。
「ん、確かに淀みというか、嫌な感じですね」
龍の姿となった水神さんも凡そ同意の様です。
『あれ、なにもない』
うっとりするような甘美な声は、驚きの声で、森と家までの道の境目で絵の具で塗り潰したように何も無くなっていたからです。
「な、なんじゃこりゃー!!!」
闇を目の当たりにした小鳥遊翼は白い木の説明を受けてなんでもありなんだなぁと認識出来ていたのに、キャパオーバーしたようだ。
「絵に書いた様なリアクションね」
夜空猫が冷静にそうツッコミを入れる。
少女は小鳥遊翼と夜空猫の漫才にケラケラと笑っています。
可愛いですね。




