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穢れたWHITE・HEARTの持ち主
家の入口がある所まで戻って来ました。
「あーあ、残念だよ」
嗄れた声が聞こえます。
すぐさま蛇は大きくなり、水神さんも姿を見せます。小鳥遊翼も隙なく銃を構えています。
「少しお話をしよう。本来ならぁ君はここで死ぬはずだったァ。でもそれを回避したね、378回目だ。ヒヒヒヒヒ、この世界を知るといいよ。次の私になるかもしれないんだから」
嗄れた声の女がそういって穢れたWHITE・HEARTを顕現させると闇が広がって少女達を襲います。
それは一瞬の事で瞼を開けると少女達は外にいます。
ひび割れた道路、苔の生えた崩れ落ちたビル。もう動くことの無い車。
最初に見た廃墟の街並みに少女達は立っていました。
小鳥遊翼の家は目の前にあります。
「なんだったんだよ。WHITE・HEARTには世界を作りかえることも出来るってか」
蛇は少女に巻付きながらそう言います。
少女は自身のWHITE・HEARTをみますがそんな事出来そうにありません。なので代わりに蛇を撫でます。
「とりあえず家入ろっか」
小鳥遊翼が少女の手を引いて歩きます。
夜空猫はWHITE・HEARTから離れて猫の姿になっています。
「……。」




