月の書
少女はリビングに戻っても特にやることがないです。
小鳥遊翼は、かなり装飾の凄い本を持ってきて少女に渡します。
その本は、全体的な色は黒色で、縁が金色でした。
本の背タイトル文字には「月の書」と書かれています。
表紙は山から覗く太陽が、後ろは海に沈む夕日が書かれていました。
少女は綺麗だなーと思います。
水神さんはその本を見てなにか感じるようです。
「その本は私と通じるものを感じるわね」
「ってこたァ、この本は神様なんか?」
蛇が少女の持つ本を尾の部分でペシペシしながら聞き返します。
少女は蛇が本を叩いた事に怒って蛇にゲンコツをします。
「イテテ、悪かったよ。で、どうなんだ?」
「私もなにか感じるわ」
夜空猫さんも少女の持つ本をジロジロみてそう言います。
少女には何も分かりません。
「やっぱりあなた達には何か感じるのね」
小鳥遊翼がホットミルクをトレイに乗せて運んできてくれました。
「私がここに研究室を建てた時くらいかな、なんか呼ばれた気がして歩いて行ったとこに真っ白な木が生えてて、綺麗だなーって思って触ったら凄い光に包まれて、気づいたらこの本を持ってたの」
小鳥遊翼の話を聞いて水神さんと蛇が顔を見合せました。
「どうしたの?」
「あ、いやな、同じだと思って。嬢ちゃんのこのハートもな白い木から貰ったっぽいんだよ」
蛇が話から少女と共通点を小鳥遊翼に話します。
「そうそう、しかも呼ばれたって所も」
「ああ、嬢ちゃんは枝を指して白い木の場所を知ってるみたいな風だったんだ」
『あのときは、あっちいかなきゃっておもったの』
少女が思い出しながら話します。
小鳥遊翼はティシュで鼻を抑えながら真面目な顔で機械を操作してます。
「……アンタ、それなに?」
夜空猫が突っ込むと小鳥遊翼は夜空猫に機械を見せました。
ボイスレコーダーでした。




